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聖書の豆知識:中通りコミュニティ・チャーチ

中間状態

中間状態とは

この世の終わりの時、全人類(アダム以降生まれたすべての人)の 永遠の運命が決まります(詳しくはこちらの記事をご覧ください)。

そして、今、人が死んで、世の終わりまでの間に経験する状態を「中間状態」と呼びます。

中間状態は、イエス・キリストが召天なさる前と後で、状態が変化しました。まずは、キリスト召天前の状態から解説します。

キリスト昇天までの時代の中間状態

旧約聖書の時代、そしてイエス・キリストが一度目に地上に来られ(初臨)、その後天にお戻りになる(昇天)までの時代の、中間状態を図解すると以下のようになります。

シオール、広義のハデス

人が死ぬと、肉体は滅びますが、その魂はシオール(ヘブル語。ギリシャ語ではハデス)に降ります。

ここは、慰めに満ちた場所と、苦しみに満ちた場所に分かれています。また、人の魂が送られるだけでなく、一部の悪霊を閉じ込める場所もシオールの中にあります。
パラダイス、アブラハムのふところ
ここは、シオールの中の慰めの場所で、死んだ信者が行くところです(ルカ16:22、23:43)。世の終わりまで、慰めの中で休息します。
アバドン、狭義のハデス
シオールの中の苦しみの場所で、死んだ不信者が行くところです(ルカ16:23)。苦しみながら、白い御座のさばき(最後の審判)を待ちます。アブラハムのふところとアバドン(狭義のハデス)との間には深い淵があり、会話はできるものの行き来はできません。

悪霊たちの場所

アブソス
シオールには、死んだ人間たちが行く場所の他に、一部の悪霊が閉じ込められる場所があります。そこは、底知れぬ所(ギリシャ語でアブソス)と呼ばれています。イエスさまに追い出された悪霊レギオンが、そこに送らないでくれと懇願しました(ルカ8:31)。大変苦しい場所なのでしょう。

また、黙示録には、世の終わりの大患難時代にアブソスが開き、そこに閉じ込められていた何億という悪霊たちが解放され、地上を荒らし回ると預言されています(黙示録9:1-11、9:16-19)。
タータラス
なお、アブソス以外にも悪霊を閉じ込める場所があるようで、そこは暗闇の穴(ギリシャ語でタータラス)と呼ばれています(第2ペテロ2:4)。

そこは、ノアの時代に、人の女性たちを誘惑して結婚し、ネフィリムという超人を生み出した特定の悪霊たちを閉じ込める場所です(ユダ6-7、第1ペテロ6:19)。 ここに閉じ込められた悪霊たちは、大患難時代になっても解放されることはありません。

キリスト昇天以降の中間状態

パラダイスが天に移動

イエス・キリストが天に昇られたとき、シオールの中にあったパラダイス(アブラハムのふところ)が、一緒に天に挙げられました。

「そのため、こう言われています。『彼はいと高き所に上ったとき、捕虜を連れて行き、人々に贈り物を与えられた』」(エペソ4:8)。

イエスさまが十字架で血を流すまで、信者の罪は覆われて刑罰からは解放されていましたが、罪そのものは取り除かれていませんでした。そこで、神さまの臨在あふれる天にはまだ入れず、シオールに待機していなければならなかったのです。

しかし、今や罪の赦しが完成したので、パラダイスも天に挙げられました。

イエスさまの昇天後は、死んだ信者の霊は天の神さまのみもとに直行します。「クリスチャンが死んだら天国」と言われるのはそういうことです。そして、天のパラダイスで世の終わりに復活する時を待ちます。

パラダイス以外は以前と同じ

シオールの、パラダイス以外の場所は、世の終わりに行なわれる白い御座のさばきまでそのままです。

ゲヘナ

上の図には載っていませんが、ゲヘナと呼ばれる場所についても聖書は語っています。「火の池」などとも呼ばれています。ここは、昔も今も空っぽです。というのは、永遠の刑罰のための場所だからです。

白い御座のさばきの後、罪の赦しを受け取らなかった不信者、サタン、悪霊たち、反キリストと偽預言者がここに送られ、永遠の苦しみを味わいます。 一旦ここに入れられたら、二度と出ることができません。

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