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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

家族のために祈るのはやめた

(2009年4月26日)

「若い父親のための10章」(いのちのことば社)という本の中で、著者のジョン・ドレッシャー牧師は、「もしも私が若い父親に戻れたら、家族のために祈ることをやめるだろう」という言葉を書いておられます。最初は、私の読み間違いかと思いましたが、確かにそう書いてあります。

家族のために祈るのをやめるというのは、病気のいやしを求めたり、神さまの祝福に満ちあふれることを求めたりする、そんな祈りをしないということではありません。たとえば、こういう祈りです。
  • 神さま。息子がもっと従順になり、それによって家族の関係がうまく行くようになりますように。
  • 神さま。娘がもっとキリストの愛を知り、人間関係の中で、真の愛を表すことができるようにしてください。
  • 神さま。妻が主婦としての義務をきちんと果たせるようにしてください。
こういう祈りは、どれも「神さま、あの人はダメです。もっとましにしてください」という祈りですね。こんな祈りをされていると知ったら、皆さんはどうですか? 仮にそういう祈りを耳で聞かなくても、何となく「ああ、お父さんは僕のことをダメ人間だと思っているんだな」と分かるものです。それでは、ますます自信を失うし、反発を招くことになるでしょう。

ドレッシャー師は言います。「私の義務は、家族を自分の思い通りに変えることではなく、彼らを幸せにすることだ。だから、人を変える祈りなどやめよう」と。

私もこう祈りたいと思いました。「神さま。家族が幸せを感じられるように、今日私にできることは何でしょうか。それを教えてください。そして、それを実行する力を私にください。また、まず私自身があなたの愛を知り、幸せをかみしめることができるようにお導きください。それによって、私があなたと家族に対して負っている義務を忠実に果たしたいという思いになれますように」。

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