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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

本番に強いクリスチャン

(2009年7月19日)

第一次世界大戦の時、一人のイギリス兵がこっそりと森から兵舎に戻ってきました。それを憲兵に見とがめられ、彼は直ちに司令官の元に連行されました。スパイ容疑を掛けられたのです。しかし、彼は「祈っていました」と申し開きをしました。

「貴様は祈る習慣を持っておるのか? ならば、今この場で祈ってみせよ」と司令官は言いました。半ば処刑を覚悟しながら、捕らえられたこの兵士はひざまずきました。そして、いつものように心を注ぎだして、国に残してきた家族の祝福や、部隊の安全のために祈りました。

「兵舎に戻ってよろしい」。司令官はそう言いました。「演習できちんと鍛えられていない兵士が、実戦で役に立つはずがないからな」。それから司令官は、兵舎の脇に祈祷用の施設を設営するよう副官に命じました。

あるクリスチャンのおばあさんが、家の前の溝に足を突っ込んで、骨折してしまいました。その時、こんなふうに叫んだんだのだそうです。「あいたたた!」……ではなく、「ありがとさんっ!」

ここぞという緊急時には、取り繕うことができなくなって、正味の私たちが出てきます。日ごろから修練を怠らないようにしたいものですね。

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