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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

長い冬を越えて

(2010年4月4日)

今期の冬は天候が不順で心配していましたが、あちこちで桜の便りも聞かれるようになりましたね。私たちが礼拝している会場の目の前は、桜の名所なのですが、ここの桜が満開になるのはいつでしょうか。

桜は日本の代名詞のように言われる花です。香りは梅などの方がはるかにいいのですが、五分咲きでも、満開でも、そして散りゆく姿も、桜は実に絵になります。特に「花は桜木、人は武士」と歌われたように、桜の花の美しさは、その散り際にあるのかもしれません。

先日、こんな話を聞きました。開花直前の桜の木の皮を煮ると、桜色の煮汁が出るのだそうです。あの花の美しい色は、木が冬の間にこつこつと準備したものなのですね。

私やあなたの満開の美しさ、そして散り際の美しさも、長い「冬」をどのように過ごすかにかかっているようです。いや、むしろ今のその試練や停滞や混乱があるからこそ、私たちの魂は研きがかけられ、ますます美しい花を咲かせることができるのではないでしょうか。

「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました」(詩篇119:71)。

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