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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

信じて祈るとは

(2010年5月16日)

随分と晴れの日が続き、そろそろ水不足が心配され始めたある日のこと。お母さんが子どもたちにこう言いました。

「いいこと。これからお母さんは教会でお祈りしてくるからね。危ないから、勝手に外に出たりしちゃダメよ」。
「お母さん、何をお祈りするの?」
「神さまに、雨を降らせてくださいってお祈りするのよ」。
「行ってらっしゃぁい!」

お母さんが出かけてしばらくたった頃、上の子どもが言いました。

「大変だ。お母さん、傘を忘れて行ったよ」。

子どもたちは、お母さんの傘を教会に届けることにしました。教会に着くと、お母さんは子どもたちを叱ります。

「まあ、子どもたちだけで外に出ちゃダメだって言ったでしょう!」
「傘を届けにきたんだよ」。
「バカ言いなさい。空を見てごらん。雲一つ見えないじゃないの。雨なんか降るはずないでしょう!」

私たちも、祈りながら、一番信じていないのが自分だったりしますね。

ちなみに、その日お母さんは、子どもたちが持ってきた傘を差して家に帰ったそうです。イエスさまは、何とあわれみに満ちたお方でしょうか。少なくとも、そのことは信じて祈りたいですね。

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