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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

契約ですから

(2011年1月9日)

冬休みを利用して、映画「ベン・ハー」のDVDを観ました。読者の中にも、この映画をご覧になった方は多いと思います。

この映画のクライマックスの一つは、主人公ユダが宿敵メッサーラと死闘を繰り広げた戦車競走です。戦車というのは、二輪の台車を馬に引かせたものです。複数の馬に引かせる戦車は、スピードは出るものの、カーブでの操縦が格段に難しくなります。それが全力疾走で競走するわけですから、大変な危険が伴います。この映画では、一人乗りの戦車を4頭の馬に引かせて競走をしていました。

現在ならばSFXの技術を駆使して映像を作り上げることもできるのでしょうが、「ベン・ハー」ではスタントマンたちが実際に命がけの競走をして撮影されました。それだけに迫力ある映像となっています。

そして、主人公役のチャールトン・ヘストンは、あの戦車競走の撮影中、たった2回しかスタントマンを使わなかったそうです。そのことに関してインタビューされた時、ヘストンは「自分で戦車を操縦するということも契約の中に入っていたのです。だから1ヶ月以上も練習しました」と静かに答えたそうです。

人間の役者でさえ、いったん交わした契約は、何としても守るという気概を持っています。ましてや、神さまが交わされた契約を、自ら破るなどということがあるでしょうか。

聖書の中には、神さまがあなたと交わされた契約が書かれています。私たちの信仰が、気分次第でアップダウンしないための秘訣は、信仰の土台を感情にではなく契約書(聖書)に置くことです。

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