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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

紅葉

(2011年12月4日)

玄関先に、赤や黄色や茶色の葉っぱが落ちていました。

考えてみれば、紅葉は、年老いた葉っぱです。光合成をする力が衰え、その働きを終えて、今や枝から切り離されてしまうばかりの葉っぱたちです。しかし、その姿は新緑の葉っぱたちにも負けず麗しく、またその散り行く姿のなんと美しいことでしょうか。

私はクリスチャンですから、このような美しい自然の姿に触れるとき、神さまの創造のみわざの妙をほめたたえます。春のみずみずしい若葉、夏の力強い深緑の葉、そして秋のやがて散りゆく、しかし美しく彩られた葉。それらは、人生のそれぞれの時期に、それぞれの美しさがあることを私たちに教えてくれているようです。

聖書は、年齢を重ねて老境に至ることを、必ずしも否定的には描いていません。むしろ、経験を積み、知恵を深め、ますます信仰に磨きの掛かるすばらしい時期として、肯定的に描いてさえいます。

これをお読みのあなたは、もしかしたら「高齢者」などと呼ばれる年齢でいらっしゃいますか? もしそうなら、今やあなたは人生の紅葉の時期をお迎えになったのです。そのことを感謝しましょう。あなたをお造りくださった神さまと共にいるなら、あなたはさらに美しく、さらに感動的な人生を送ることができます。

もちろん、あなたが幼年でも、妙齢でも。