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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

当てにするな、親の遺産と宝くじ

(2014年3月23日)

英子さんの家のトイレには、カレンダーがつるしてあります。そのカレンダーには、毎月良い教訓が書かれています。今月もカレンダーをめくると、「当てにするな、親の遺産と宝くじ」という言葉が、大きな文字で記されています。「うーん、これはいい。息子たちも反抗期で難しい年頃になったけれど、これを読んでもう少ししっかりしてくれるといいわね」。英子さんはそう思いました。

カレンダーをめくった次の日。英子さんがトイレに入り、何気なくあの教訓を読み返して、びっくり! ボールペンで「ら」の一字が書き加えられ、「当てにするなら、親の遺産と宝くじ」になっていたからです。

英子さんはとてもがっかりしました。今まで、甘やかしすぎたかしら。息子たちが失敗しないように気を配りすぎたし、自分の言動に責任を取らせるということを怠ってきたのかも。だから、最後には親を頼りにしちゃうのかしら……。さらに、英子さんは思いました。いや、息子たちじゃなくて、この自分が甘えてるんだ。息子たちは、私をモデルにしてるだけなんだ。

人に甘えない自立した生き方は、どうしたら可能でしょうか。それは、天の父である神さまに甘えること。すなわち、神さまに支えられ、守られていると信じ、だから自分の人生は大丈夫なんだと信じることです。

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