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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

1ポンドのバター

(2014年6月22日)

あるパン屋は、近所の農家から、毎日バターを1ポンド(約454グラム)ずつ買っていました。ところが、どうもバターの分量が少ないようだと感じました。そこで、量ってみると、やっぱり1ポンドに満たなかったのです。しばらく様子を見ていましたが、相変わらず不足のままなので、ついにパン屋は農夫を詐欺罪で告訴しました。

取調官が農夫に「何か弁解することがあるか?」と尋ねると、農夫はこう答えました。「私は、だいぶ前に天秤の重りをなくしてしまいました。そこで、あのパン屋から買う1ポンドのパンを、重りがわりに使っています。ですから、私のバターは、確かに1ポンドあるはずです」。

こうして、逆にパン屋が処罰されることになりました。

私たち日本人は、周りの人がどう思うか、周りの人がどうやっているかということを、とても気にします。そして、それらに振り回されがちです。もちろん、周りの人たちに対する配慮やエチケットは大切です。しかし、決してずれたり傾いたりしない、絶対的な土台に立って生きることもまた、大切なことです。

「草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ」(イザヤ40:8)。

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