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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

いやしより素晴らしいこと

(2017年12月17日)

1980年のミス・アメリカであるシェリル・ブレウィットさんの話を読みました。シェリルさんは、11歳の時に交通事故に遭い、左足を粉砕骨折してしまいました。切断は免れたものの、左足が右足より5センチ短くなってしまいます。17才になるまで、シェリルさんはこの事実を友だちに隠してきました。恥ずかしかったからです。

そんなある時、教会の礼拝式で、イエス・キリストは今も奇跡の力をお持ちであるというメッセージが語られました。そこで、シェリルさんは、自分もイエスさまに左足をいやしてもらいたいと思いました。

しかし、同時に心の中にこんな思いも浮かんできます。「もしいやしが行なわれたとしても、ただ単に自分がハッピーになるだけでは不十分だ。いやしを通して、イエスさまのすばらしさがみんなに伝わらなければならない」と。そのためにはどうしたらいいかしらと、シェリルさんは一生懸命考えました。

考えた末、いいアイディアが浮かびました。いやしの前に、自分の左足が短いということを友だちに知っておいてもらう必要があることに気づきかされたのです。そこで、足の長さがはっきり分かる服装で、一日中学校のホールに立っていることにしました。

その一日が終わってみると、シェリルさんは、足のいやしのことなどどうでも良くなっていました。それよりももっとすばらしいことを知ったからです。シェリルさんは、イエスさまの素晴らしさを現すためにホールに立ち続けました。そのシェリルさんと共に、イエスさまは確かに一緒にいてくださいました。シェリルさんは、イエスさまが自分のことを命がけで愛しておられ、自分もまたイエスさまのことを愛しているということを強く実感したのです。

「天のお父さま」。シェリルさんは祈りました。「あなたが私に与えようとしていらっしゃるものを、それが何であったとしても、私はすべて受け取ります」。すると、シェリルさんの内と外とが、神さまの圧倒的な臨在と愛とで満たされました。そして、ふと気がつくと、左足が5センチ伸びていました。

いやされたこともすばらしいですが、それよりも神さまとの深い深い愛の交わりを体験したことの方が、もっとすばらしいことです。神さまは、イエスさまを通して私たちにもすばらしい交わりを与えてくださいます。

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