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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

二人でボートを漕ぐ人生

(2018年1月21日)

先日、Eテレの「人生レシピ」に、音楽宣教師として活躍しておられる久米小百合さんが出演なさいました。久米さんは、かつて久保田早紀という名で一世を風靡しました。

ミュージシャンというのは、何年もコツコツと下積みをしながら実力を磨いていくものだと漠然と思っていたのに、デビュー曲である「異邦人」がいきなり140万枚を超える大ヒット。小百合さんは訳も分からないうちに、テレビ、ラジオ、ステージ、取材と、大変なスケジュールをこなさなければならなくなりました。

そんな中で、雑誌や新聞の取材で「久保田さんの音楽のポリシーは何ですか?」と聞かれるたびに、これまでそのようなことを考えたこともなかったことに気づかされ、悩みます。また、周囲に期待される音楽を作らなければならないというプレッシャーも、小百合さんを苦しめました。「久保田早紀」という自分とはかけ離れた存在を演じている感覚がずっとつきまとい、「私の人生のバックボーンは何だろう?」と真剣に考えるようになりました。

そんな中で、自分がどうして音楽をやりたいと思うようになったのか、その原体験を思い出しました。それは、子どもの頃に教会学校に通い、そこで聞いた聖歌・賛美歌、バッハの曲などです。もし、教会に行ったなら、自分のミュージシャンとしての根っこを手に入れることができるかもしれない。そんな思いで再び教会の門をくぐりました。

そんなある日の礼拝で、ガラリヤ湖でイエスさまが嵐を沈めたときの話が語られました。牧師は言いました。「皆さんの人生にも、必ず波や風が吹き荒れる時がくるでしょう」。今まさに自分はそういう状態だ。小百合さんはそう思いました。たった一人で、大嵐の海に漕ぎ出して、沖に進むことも港に戻ることもできず、右往左往している、それが自分だと。

牧師は続けます。「人間には2つの生き方があります。1つは、自分一人でボートを漕ぐ生き方。もう1つは、信じられるお方にボートに来ていただき、一緒に沖に向かってどんどん進んでいく生き方です」。それを聞いたとき、自分の人生にも、イエスさまに入ってきていただき、一緒に生きていきたいと、小百合さんは強く思いました。そして、イエスさまを信じ、洗礼を受けます。

その後、4年で芸能界を引退した小百合さんは、神学校で学んだ後、音楽を使ってイエスさまのことを伝える音楽宣教師となります。人生のバックボーンも、音楽のポリシーも分からなかったかつてとは違い、自分はこのために生きている、このために音楽をやっているということをはっきりと知って、生き生きと毎日を過ごしておられます。そして、多くの方々が、小百合さんの音楽を通してイエスさまと出会い、人生を造り変えられています。

イエスさまは、あなたの人生のボートにも入りたいと願っておられます。そして、豊かに豊かに実を結ぶ、あなたならではの人生を与えようとしてくださっています。

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