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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

闇の中で生きなさい

(2018年9月9日)

生涯で9千を越える賛美歌を作詞した、ファニー・クロスビーという女性がいます(1858-1902年)。日本でも、「イエス君、イエス君、みすくいに」や「罪とがをゆるされ」などの賛美歌が有名です。

彼女は、生後6週間の時に目に腫れ物ができましたが、ひどい治療を受けて失明してしまいます。ファニーの母親は、神さまにいやしを祈り、様々な医者に診せて娘を直そうとしました。しかし、ついに高名な眼科医から、ファニーは回復することはないと宣告されてしまいます。

藪医者に診せて娘を失明させたことで、自分を責める母親に対して、祖母はこう言いました。「必死に祈っても主が解決を与えてくださらない問題は、あなたが背負わなくて良いことなのです。神さまは、たとえファニーが一生失明したままだとしても、必ず素晴らしい人生を用意してくださっていますよ」。

その後、ファニーは見えないながらも、馬に乗ったり、木に登ったり、母が読んでくれる聖書を暗記したりしました。そして、8歳の時にこんな詩を書きました。
私の魂は幸せでいっぱい
私には何も見えないけれど
この世を必ず満足して生きていく
私には幸せがいっぱいある
ほかの人たちにはない幸せが
目が見えないからといって泣いたり、ため息をついたり
そんなことはできないし、するつもりもない
晩年、ファニーはこんな言葉を残しています。
誤って私の視力を奪ってしまった医者は、いつまでも謝っていたそうです。しかし、もし今彼に会えたのなら、私は言いたいのです。ありがとう。ありがとう。私の視力がなくなったのがあなたのせいだとしたら、私はあなたに本当に感謝します。本心からそう言います。

もし、明日から完全に見えるようにしてやろうと言われても、私はお断りするでしょう。医者の側に誤りがあったとしても、神の誤りは何一つないからです。「闇の中で生きなさい」ということが神のみこころだったに違いないからです。それは、主をたたえ、主を歌い、聞く人の心に同じ気持ちを起こさせる日に備えてのことです。

視力があってあれこれ気が散っていたら、私は何千もの賛美歌を書けなかったことでしょう。
まさに、祖母の言葉通りの人生を、ファニー・クロスビーは歩んだのですね。 たとえあなたの目が見えているとしてもご心配なく。あなたにも神さまはちゃんと素晴らしい人生を用意してくださっています。信じて受け取ってください。

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