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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

ギリギリセーフ

(2018年9月16日)

英国国教会のニッキー・ガンベル師には、ニッキーという同じ名の友だちが複数いらっしゃるそうです。その一人のニッキー氏の話です(「アルファ 人生の疑問」より)。

友人ニッキーには、クリスチャンではない恋人がいました。彼女は、キリスト教に反発していて、ニッキーが話すイエスさまや聖書の話を頑として受け入れようとしませんでした。やがて、ニッキーも彼女に信仰の話をすることを控えるようになりました。

すると、祈ったり聖書を読んだりしている時、ニッキーは神さまが彼女との関係を喜んでいらっしゃらないと感じるようになりました。そして、ずいぶん葛藤しましたが、ついに別れを切り出す決心をしました。と同時に、「神さまに問題を委ねなさい」という促しも感じましたので、「春学期の最終日に別れを告げます。ただ、もしこの関係を続けることをあなたがお望みでしたら、それまでに彼女をクリスチャンにしてください」と祈りました。そして、ニッキーは、誰にも春学期最終日が別れを切り出す日だということを告げませんでした。ただ、神のみぞ知る……。

ところが、何事もなく春学期の日々が過ぎ去り、ついに最終日がやってきました。ニッキーは、最後のデートに彼女を誘いました。すると、彼女はドライブに行きたいと言い、ふざけて思いつくままに車の行き先を指定しました。「そこを右。3つ目の信号を左」というふうに。そうしているうちに到着したのは、郊外の墓地でした。大きな十字架が掲げられている塔の前で、彼女は感激した様子でした。神さまが自分をここまで導き、イエスさまに意識を向けさせようとしておられるのを感じ、彼女は涙が止りません。

そして、その日、その場所で、彼女はあんなに拒絶していたイエスさまを受け入れました。日付が変わるまで、あと数分。ギリギリセーフ! そして、やがて二人は結婚し、素晴らしいクリスチャンホームを築いています。

聖霊なる神さまは、あなたにも祈りや聖書や状況や人を通して語ってくださいます。ただし、小さな声ですから、聞こうと意識しなければ感じ取ることができません。そして、聞こえてきた神さまの声に対しては、どんなに葛藤してもかまいませんから、最終的には従う決心をしましょう。それが、私たちを本当の幸せへと導きます。

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