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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

愛は技術です

(2018年11月4日)

10年以上前、私は心理学関係のセミナーを行なう団体に所属していました。先日、当時の受講生の方々と久しぶりに再会し、お話しする機会がありましたが、その一人が、かつて私が語った言葉がとても印象に残っているとおっしゃいました。それは、「愛は技術です」という言葉です。

当時の私は、あるセミナーでこんな話をしたそうです。
「医は仁術」と言う。金儲けのことばかり考えて、患者の気持ちに寄り添おうとしない医者にかかりたいとは誰も思わないだろう。しかし、患者への思いは十分でやる気はあるけれど、医療技術に乏しく、ちっとも患者を治せない医者にかかりたいとも思わないのではないだろうか。批判を覚悟で言えば、愛は技術なのだ。相手のことを大切に思い、何とか助けになりたいと思う気持ちの部分(愛情)が大切なのは当然のこと。しかし、それを前提として、具体的にどのようなことを語り、どのように振る舞うべきかということを知り、実践できる技術的なこともまた大切なのだ。
この思いは今も変わっていません。愛情の面では十分な方々に、その愛情が相手により伝わるための技術を指南するということが、私の講演やセミナーの基本的理念です。

聖書の教えもまた、抽象的にではなく、具体的に考える、すなわち「結局神さまは私にどのような行動をして欲しいと思っておられるのだろうか」という技術的な視点で読むことが大切です。

たとえば、結婚式でよく引用される第一コリント13:4-8は、愛についてこう定義しています。「愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、苛立たず、人がした悪を心に留めず、不正を喜ばずに、真理を喜びます。すべてを耐え、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを忍びます。愛は決して絶えることがありません」。

今のあなたにとって、誰に対してどのような行動をすることが、ここで語られている愛を実践することだと思われますか?

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