ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2024年1月7日）

ハーバード大学のマイケル・ノートン教授が過去に行なった、幸福感についての講演「How to buy happiness」（幸せを買う方法）をネットで視聴しました。ノートン先生は「幸せはお金では買えないと言われているが、それは間違いだ」と指摘します。ただし、どんなふうにお金を使うかが大切だそうです。

ノートン教授は大学生たちを実験に誘いました。そして彼らに5ドルあるいは20ドルを渡し、ある人たちには「午後5時までにこのお金を自分のために使ってください」、別の人たちには「午後5時までにこのお金を他の人たちのために使ってください」と指示しました。また、この実験が始まった時と終わった時の幸福度についても尋ねました。

すると、自分のためにお金を使った人たちは幸福度が変化しなかったのに、他人のためにお金を使った人たちは幸福度がアップしていました。しかも、どちらのグループももらった金額（すなわち使った金額）による違いはありません。

ノートン教授の結論は、「幸せはお金で買うことができる。それはお金を他の人のために使うことである」です。それはお金に限ったことではないでしょう。自分の時間や体力なども、自分のためだけに使うのではなく他の人のために使うことを心がければ、私たちの幸福度はアップするはずです。

そして、そのことはすでにイエスさまが2千年前に教えてくださっています。「受けるよりも与えるほうが幸いである」（使徒20:35）。