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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

ジャイアントキリング(聖書由来の言葉7)

(2024年1月28日)

ジャイアントキリング」(giant-killing)とは、スポーツや選挙などの戦いの場面で起こる大番狂わせのことを指します。すなわち、格上と戦うことになった格下の人やチームが、大方の予想に反して勝利をもぎ取ることです。

たとえばラグビーワールドカップでの日本代表の活躍は記憶に新しいところです。かつての日本代表は、1995年にスコットランドに17対145という世界最多失点記録を樹立したほどの弱小チームでした。それが2015年の大会において、世界ランキング3位の南アフリカに劇的勝利を手にします。世界中のメディアに「ジャイアントキリング」の文字があふれました。

日本チームは2019年大会でも強豪アイルランドとスコットランドを破り、ジャイアントキリングぶりを見せつけてくれましたね。

この「ジャイアントキリング」という言葉も聖書が由来です。第一サムエル記の17章に、イスラエル軍とペリシテ軍の戦いが描かれています。ペリシテ軍の代表戦士であるゴリアテは、身の丈が6キュビト半、すなわち2メートル86センチというとんでもない高さでした。それが重装備で待ち構えているため、イスラエルの兵士たちは誰もゴリアテに挑もうとしません。そこに登場したのが、兄に兵糧を届けるために戦場に来ていたダビデでした。

ダビデは後にイスラエルの王になりますが、この頃はまだ羊飼いをしている少年です。そこでダビデがゴリアテの前に姿を現わすと、ゴリアテはダビデのことをバカにしました。しかしダビデはこう言い返します。「おまえは、剣と槍と投げ槍を持って私に向かって来るが、私は、おまえがそしったイスラエルの戦陣の神、万軍の【主】の御名によって、おまえに立ち向かう。(中略)この戦いは【主】の戦いだ。主は、おまえたちをわれわれの手に渡される。」(第一サムエル17:45,47)。

私たちもさまざまな戦いを経験します。仕事や部活動などの戦いだけでなく、自分自身の中の感情や誘惑、過去のトラウマなどとの戦いもあるでしょう。そんなとき、神さまの守りと助けがあることを信じてください。

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