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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

カリスマ(聖書由来の言葉11)

(2024年2月25日)

カリスマ」とは、他の人を強く引きつける特別な能力、魅力のことです。

社会学者であるマックス・ウェーバーは、社会における支配のパターンの一つに「カリスマ的支配」を挙げていて、この場合には特に天賦の才能としての魅力を指しています。カリスマを持つ人は、リーダーとして祭り上げられやすいのです。たとえばヒトラーは、ユダヤ人にとっては極悪人ですが、ドイツ国民にとっては非常に魅力的なカリスマ的リーダーでした。

このカリスマという言葉も、聖書の中で用いられています。ギリシア語で「神の賜物(プレゼント)」という意味です。神さまが人間に注いでくださっている「恵み」や、聖霊なる神さまがクリスチャンに与えてくださっている奉仕の能力のことを指します。

神学者であり文学者だったC.S.ルイスが、教鞭を執っていた大学の廊下を歩いていると、仲間の学者たちが議論しているところに行き当たりました。彼らはキリスト教と他の宗教の違いについて論じ合っていましたが、結論が出ないでいました。するとルイスは事もなげに言いました。「ああ、それは恵みだよ」。その後も議論は続きましたが、結局ルイスの言葉が正しいという結論になったそうです。

ちなみに恵みとは、「神さまにもっと愛されるために私たちにできることは何もない。そして、神さまにもっと愛されなくなるために私たちにできることも何もない」という意味です(フィリップ・ヤンシーによる定義)。

一般的な意味でのカリスマは、特殊な人にしか与えられていません。しかし、神さまの恵みとしてのカリスマは、イエス・キリストを通してすべての人に注がれています。そう、あなたにも。

(ローマ3:23-24)すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いを通して、価なしに義と認められるからです。

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