ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2024年3月31日）

知人がカメラマンの方から、スマホを使った写真の撮り方を教わったそうです。その際指導されたのは、あれもこれもとフレームに入れようとうとしてはいけないということ。最も伝えたいものに焦点を当てて、よけいなものは写さない。

具体的に次のようなテクニックを教わりました。スマホのカメラアプリには画面を9分割するグリッドが表示されるのですが、そのグリッドの交点に最も写したいもの（人物だったら目）を置いて撮るとよいそうです。こういう撮り方をすると対象物は端に写り、画面には広いスペースが空きます。しかも、ポートレートモードで撮影すると背景がぼやけます。

こうやってスペースやぼかしの入った部分をフレームにたっぷり入れることで、見た人はいろいろなことをそこから想像します。カメラマンはおっしゃったそうです。そういう写真が良い写真だと。「写真は引き算です。よけいなものは写さない」。

人生も引き算かもしれません。イエスさまはおっしゃいました。「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。しかし、必要なことは一つだけです」（ルカ10:41-42）。

よけいなものは、私たちの人生のフレーム内から外してしまいたいですね。