ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2024年4月7日）

使徒ヨハネは、若い頃はすぐ頭に血が上るタイプで、兄ヤコブと共にイエスさまからボアネルゲ（雷の子）と呼ばれていました。しかし、年を取ってからはすっかり円い性格になり、口を開けば「愛し合いましょう」と語っていたとか。

そんな老年になってからのヨハネのエピソードです。あるときヨハネは雀と戯れていました。そこに猟師のクリスチャン青年が尋ねてきます。青年は遊んでいるヨハネを批判しました。使徒たる者、遊ぶ暇があったら伝道するとか奉仕活動をするとかすべきじゃないかというのです。

するとヨハネは青年に尋ねました。「君の弓は弦を外して緩めてあるね？　どうして張りっぱなしにしないんだい？」

青年は答えます。「ご存じないのですか？　張りっぱなしだと弦が伸びてしまって、いざというときに役に立たないからですよ」

それを聞いたヨハネはにっこり笑って言いました。「人間も同じだよ」。

私たちクリスチャンはイエスさまのしもべです。私たちは奉仕の人生を歩むべきです。しかし、だからといって休憩していけないわけではありません。遊んではいけないわけではありません。趣味を楽しんでいけないわけでもありません。緊張を緩めたり楽しんだりする時間は、私たちがいざというときに効果的な働きをするためにどうしても必要な時間です。

聖霊なる神さまが、今何をすべきか折々に教えてくださいますように。