自分のことも大切に

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(2013.2.3)

生活相談所のボランティア相談員をしていた女性がいました。大変な働きに、彼女は疲れを覚えていました。そんなある日、相談所に出入りしている一人のおじさんが声をかけてきました。「しんどそうだねぇ。自分を大切にできない人は、他の人のことも大切にできないよ」。

クリスチャンである彼女は、言い返しました。「自分を犠牲にするのが、本当の愛なんですよ!」

すると、おじさんはこう答えました。「そんなこと言ってるから、偽善者だって言われるんだよ」。そう。彼女は、陰でみんなからそう呼ばれていたのでした。ショックでした。

その精神的なショックもたたり、ついに彼女は倒れてしまいました。すっかり疲れ切っていた彼女は、これを機会に自分を大切にしようと思いました。音楽や絵の鑑賞、料理など、自分にとってうれしいことをする時間を生活の中に取り入れたのです。

やがて体調が戻り、職場に復帰しました。すると、今までのような気負いが感じられません。ねばならぬ、ねばならぬと、眉間にしわを寄せて必死で来所者の方の世話をするのではなく、自然に来所者の方々のための行動がとれるようになりました。もちろん、偽善者という陰口はまったく聞かれなくなりました。人々は、彼女が心の底から自分たちのことを大切に思ってくれていることを感じることができたからです。

神さまは「あなたの隣人を愛しなさい。あなた自身を愛するのと同じように」とおっしゃいました。あなたがあなたのことを大切にすればするほど、その分だけ他の人のことを深く愛することができるということです。

神さまはあなたのことも愛しておられます。神さまは、イエスさまを十字架につけるほどに、あなたのことを大切に思っておられます。あなたも、あなた自身のことを大切にしてあげてください。

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