図々しい人

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(2013.4.14)

以前、外部奉仕で訪れた教会で、20代前半の女性とお話ししました。高校生の頃から、その教会に通っておられるとのことでした。途中、何度も集会に行ったり行かなかったりを繰り返したそうです。しかし、お祈りをしたり、聖書も読んだり、メッセージを聞いたりして涙を流すこともあるといいます。

ところがこの方、会話の端々に「でも私はクリスチャンじゃないんですけどね」と付け加えるのです。それが気になった私は、「私から見ると、あなたはクリスチャンのように見えるのですが、クリスチャンじゃないとおっしゃるのはなぜ?」と尋ねてみました。

すると、まだ洗礼を受けていないからという答え。そこで、「いや、洗礼式は入学式みたいなもので、洗礼を受けたらクリスチャンになるのではなくて、クリスチャンになったから、それを記念して洗礼を受けるんですよ」と申し上げました。

しかし、まだ釈然としない表情なので、「他に理由はありますか?」と尋ねますと、「礼拝などで、牧師さんじゃない人が、代表してみんなの前でお祈りをしますよね(ちなみに、中通りコミュニティ・チャーチの礼拝では、今のところやっていません)。私、あんなに長く上手に祈れないんです」。

それに対する私の答えは、「心配しなくて大丈夫。私のポリシーは、『個人の祈りは長く、公の祈りと食前の祈りはできるだけ短く』なんですよ。それに、慣れれば上手に祈れるようになるし」。

このような会話をしばらく続けた後、私はこう尋ねてみました。「クリスチャンって、どういう人のことだと思っていらっしゃいますか?」 すると、「立派で、聖書で勧められているような生活をしている人」。

そこで私お得意の一言。「クリスチャンって、図々しい人のことなんですよ。だって、一方的に赦されて、そのままで神さまに愛されているなんて、図々しい話だと思いませんか? 神さまになんにもお返しできなくても、神さまは私を祝福してくれるはずだなんて、なんと図々しい考えだと思いませんか? でも、その図々しいことを信じているのがクリスチャンなんですよ」。

あらためてお聞きしました。「あなたはクリスチャンですか?」 するとその方はにっこり笑って、「はい。私は図々しいことを信じています。ですから私もクリスチャンです」。そして、間もなくご自分の教会で洗礼をお受けになりました。

あなたも、今よりほんのちょっとだけでも図々しくなってみませんか?

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