お前のものは俺のもの

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(2014.1.26)

ドラえもんに出てくるジャイアンこと、剛田武くんの名台詞と言えば「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」です。自己中心的、かつ暴力的な彼の性格をよく表している台詞として、よく知られているのではないでしょうか。

ところで、この台詞の本当の意味をご存じでしょうか。

のび太くんやジャイアンたちが小学1年生になったばかりの頃です。のび太くんは帰り道で迷子になってしまいました。そして、歩き疲れて、陸橋の上でランドセルを下ろそうとしたところ、手が滑ってランドセルが下の道に落っこちてしまいます。ちょうどその時、トラックが通りかかり、ランドセルが荷台に載っかりました。そして、トラックはそのまま遠ざかっていきます。必死でトラックを追いかけるのび太くんでしたが、追いつくことができません。

その頃、のび太くんがいなくなったことに気づいた友人たちは、彼を探していました。そして、ジャイアンが、ランドセルを載せたトラックと、それを追いかけるのび太くんを発見します。事情を悟ったジャイアンは、「俺に任せろ!」とトラックを追いかけ、カーブで偶然落ちてきたランドセルをダイビングキャッチ!

のび太くんはジャイアンに感謝し、どうしてそこまでしてくれるのかと尋ねました。すると、ジャイアンはこう答えました。「当たり前だろう。だって、俺のものは俺のもの、おまえのものも俺のものだ」。

この台詞だけ抜き出して読んだときと、ストーリー全体の中で読んだときとでは、同じ台詞でもずいぶんと印象が変わりませんか?

ところで、聖書も、ある箇所だけ抜き出して読んで意味を解釈すると、全く違った意味にとらえてしまうことがあります。たとえば、有名な「目には目を、歯には歯を」という教え。一般には復讐を奨励するような意味に解釈されていますが、実は「法に基づく刑罰以上のリンチをしてはいけない。自分で復讐せず、司直の手に委ねなさい」という意味です。

聖書を読むときには、必ず前後の文章の流れや、その文書全体のテーマ、聖書全体の教えなどと照らし合わせながら意味を考えるようにしましょう。

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