目立たない重要な奉仕

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(2014.8.3)

マザー・テレサといえば、おそらく20世紀で最も有名なクリスチャンでしょう。多くの有名な伝道者がいますが、ノン・クリスチャンの間でも名を知られているという点では、マザー・テレサがダントツだろうと思います。そのマザーを陰で支えた一人の女性の話です。

ベルギー出身のジャクリーヌ・ド・デッカーという名のこの女性は、マザー・テレサと出会ってその信念と活動に共感し、インドのスラム街で貧しい人々に奉仕するため、修道会に入ろうとしました。しかし、脊髄が萎縮してしまう病気にかかってしまい、帰国せざるを得なくなります。そして、その治療には大変な激痛が伴いました。

ジャクリーヌさんは、激しい痛みに耐えながら、たびたびマザーに手紙を送り、もし元気だったらすぐにでも修道女になり、インドで貧しい人たちのために働けるのにと書いてよこしました。そんなある日、マザーは彼女にこんな返事を書き送りました。

「あなたは宣教者会に入会されることを望んでいらっしゃいますが、精神的に入会するというのはどうでしょうか。仕事を分担するのです。私たちの仕事はスラムで働くこと、あなたの仕事は苦しみを受けることと祈りです。私たちの仕事にはあなたのように肉体的苦しみを負い、そこでなお祈って支援してくださる方が必要なのです。私の精神的な姉妹となって、宣教者会の一員となってください」(1952年10月20日付書簡)。

ジャクリーヌさんはそれを快諾し、マザーは彼女のことを「第二の自分」と呼ぶようになりました。

それから27年後の1979年、マザー・テレサはノーベル平和賞を受賞します。その壇上に、マザーはジャクリーヌさんを伴って上がりました。自分の働きは自分一人で成し遂げたものではないということを示すためです。

人前に立つ派手な奉仕や奉仕者ばかりが注目されがちです。しかし、神さまはジャクリーヌさんのような目立たない、しかし忠実な奉仕者の働きを決して見過ごしにはなさいません。神さまは、あなたの隠れた良いわざや努力も見てくださっています。

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