本当に分かるということ

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(2014.8.10)

日本では、物乞いをする人はほとんど見かけなくなりましたが、これはある国のお話です。物乞いをする人が、裕福そうな婦人に声をかけました。「奥さま、私はもう3日も何も口にしていないのです」。すると、かなり体格の良いその婦人は、こう答えました。「まあ、私もあなたほど意志が強ければね」。

もちろんこれは笑い話なのですが、私たちも、自分の見方だけで相手を見てしまうことがありはしないでしょうか。私が好きなものは相手も好きなはず、私が嫌なことは相手も嫌なはず……。でも、相手はまったく違うことを感じたり、考えたりしているかも知れません。相手の身になって考える癖をつけたいものです。

特に、同じような悩みや苦しみを抱えている方の話を聞くと、つい「分かる、分かる」と言ってしまいがちですが、そういう時こそ、かえって「いや、人の経験は一つ一つ違うものだから、簡単には分からない。分からないから、良く聞かせていただこう」というような思いで聞かせていただくと良いようです。

さて、私たちのモデルであるイエスさまも、そのような生き方をなさいました。遠い天国から私たちを見下ろすのではなく、人となってこの地上に来られました。そして、私たち人間が、どんなことで悩み、苦しむのかを、ご自分の身で体験してくださったのです。

「私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです」(ヘブル4:15)

私たちのすべてを、イエスさまは本当の意味で分かってくださいます。そして、心憎い配慮をしてくださいます。先週洗礼を受けられた方の証しにある通りです(こちらで読むことができます)。ですから、今日もこの方に信頼して生活しましょう。

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