まだ家じゃないよ

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(2014.8.17)

昔々、ある宣教師が年を取り、引退することになりました。そして、任地から故郷アメリカへと船で戻っていきました。偶然、その船には外遊を終えたアメリカ大統領が乗り合わせていました。船がアメリカに到着し、大統領がタラップを降りる時、港に集まった人々は、大歓声で彼を迎えました。深紅のカーペット、軍楽隊の演奏、星条旗の洪水、フラッシュの嵐……。

ところが、引退宣教師は、誰にも迎えられることなく、一人寂しく船を降りました。自己憐憫と失望感が彼を襲いました。そして、彼はこのことについて神さまに愚痴をこぼしました。「何十年も故郷を離れて、あなたと外国の人々のために尽くしてきましたのに、私を歓迎し、労をねぎらってくれる者は誰もおりません」。

すると、神さまはこんなふうにお答えになりました。「そうだね。でも、愛する子よ。あなたはまだ家に着いていないじゃないか」。

そうです。家とは、もちろん天国のことです。誰も認めてくれなくても、神さまはあなたの労苦を知っておられます。いつか天に帰る時、大統領もびっくりするような大歓迎をもって、神さまはあなたを迎え入れてくださいます。

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