かぐわしいキリストの香り

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(2014.8.24)

宣教師が、アフリカの奥地に伝道に出かけていき、新しい村に入っていきました。そこは共産主義の国だったのですが、村長は伝道の許可を与えてくれました。人々は、喜んで彼の話を聞いてくれ、伝道が実を結ぶのも時間の問題と思われました。

ところが、間もなく兵士たちが村にやってきました。そして、「あの宣教師は、実は西側のスパイなのではないか」と村長に詰め寄りました。すると、村長は兵士たちの機嫌を取るために、「その通りです」と答えてします。宣教師は直ちに逮捕され、様々なひどい拷問を受けました。村人たちが、彼はスパイではないと証言してくれたため、命を落とすことはありませんでしたが、ひどい怪我をして、しかも村を追い出されてしまいました。

それから1ヶ月ほどたったある日、怪我の治った宣教師は、再びこの村を訪れました。すると、村の中が騒然としていました。なんと、あの村長が瀕死の重傷を負い、診療所に運び込まれるところだったのです。医者は言いました。「すぐに輸血が必要ですが、村人たちは怖がって誰も協力してくれないのです」。

宣教師は、血液型が合致することを知って、自分が輸血に協力しようと申し出ました。そして、直ちに手術が行なわれ、村長は一命を取り留めました。目を覚ました村長は、自分を救ってくれたのが、自分が裏切ってしまった宣教師であることを知り、泣いて悔い改め、そして宣教師の信じているイエスさまを信じました。こうして、この村のほとんどの人がイエス・キリストを信じるようになりました。

ある人が「赦しとは何ですか?」と質問されて、こう答えました。「花が踏みつけられた時に放つ、かぐわしい香りです」。そう、それはキリストの香りです。

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