午前2時の祈り

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(2014.12.14)

キリスト教がご禁制の時代です。ある人がクリスチャンであることが分かり、捕らえられました。役人は、彼に棄教を勧めましたが、彼はそれを拒否しました。そこで、火あぶりと決まりました。

火あぶりの前の夜。彼はなかなか寝付くことができませんでした。午前2時頃、彼は寝床から起きあがり、祈り始めました。「神さま。明日の火あぶりのことで、私は不安でたまりません。どうか平安を与えてください。喜び歌いながら、御国に凱旋することができますように」。

それから、彼は壁に掛かっていたろうそくの炎の中に、自分の人差し指をつっこみました。ジュッ。「熱い!」 彼はすぐに指を引っ込めました。そして、泣きながら心の中で叫びました。「神さま。私は、こんな小さなろうそくの炎でさえ、1秒と耐えることができません。明日の朝、私は全身を焼かれようとしています。とても、そんな試練には耐えられません!」 そして、やがて泣き疲れて眠ってしまいました。

午前7時。看守が彼を牢から広場へと引き出しました。彼の体は柱にくくりつけられました。足下にはたくさんの薪が積み上げられます。役人がたいまつを指さしながら、彼に向かって言います。「これが最後のチャンスだ。キリストを呪い、その邪宗を棄てよ。そうすれば助けてやる」。しかし、彼は静かにほほえみながら、首を横に振りました。「火をつけよ!」 薪にたいまつが投げ込まれ、大きな炎が立ち上りました。その時、彼は炎の中で賛美歌を歌っていました。喜びに顔を輝かせながら。

午前2時。彼が祈ったときには、平安も喜びもやってきませんでした。しかし、午前7時の、まさにここぞという時、神さまは平安と喜びで彼を満たしてくださいました。あなたには祈りが聞かれていないように感じたとしても、確かに神さまにはあなたの祈りが届いているのです。

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