高く、深く、長く、広く

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(2015.2.15)

時はフランス革命の頃。ルイ16世やマリー・アントワネットばかりでなく、たくさんの人々が処刑され、内部粛正によって革命派の人たちまでギロチンの露と消えました。

そんな革命の嵐の中で、一人の囚人が独房に入れられました。彼の心は不安でいっぱいでした。この独房は、処刑を待つ人が入れられるところでしたから。

さて、その独房には、十字架の形をした小さな窓が開いていました。彼は、そこから外を覗こうとして、ふと窓のところに落書きが書いてあるのに気がつきました。十字窓の上のところには「高く」、下には「深く」、そして左右にはそれぞれ「長く」「広く」と刻んであります。

彼は、彼の前にこの独房に入れられていた司教のことを思い出しました。この人は、ギロチン台を前にしても全く動じることなく、むしろ晴れ晴れとした穏やかな顔で召されていったといいます。司教は、死刑執行の日を待ちながら、この十字架を見つめて、神さまの愛の高さ、深さ、長さ、広さに感動し、感謝を捧げていたのでしょう。

この囚人は、神に祈りました。そして、彼の心にも平安と喜びが満ちあふれてきました。

「どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。こうしてキリストが、あなたがたの信仰によって、あなたがたの心のうちに住んでいてくださいますように。また、愛に根ざし、愛に基礎を置いているあなたがたが、すべての聖徒とともに、その広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになり、人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように。こうして、神ご自身の満ち満ちたさまにまで、あなたがたが満たされますように」(エペソ3:16-19)

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