生き延びるためのツール

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(2016.1.10)

私たち中通りコミュニティ・チャーチの洗礼クラスのテキストは、13週間かけて学びます。これは、アメリカのある教団で使っているテキストの形式を参考にして作られました(もちろん、内容そのものは同じではありません)。もう20年近く前になりますが、仕事でアメリカの教会を訪問し、そこで救われたばかりのクリスチャンのための学びのテキストを紹介されたのです。その名も「サバイバル・キット」。

サバイバルキットの文字通りの意味は、兵士などが、緊急事態で生き延びられるように携帯する品々のことです。たとえばナイフや着火器具、燃料、食料、薬品、雨具などが、コンパクトにまとめられたもの。これがサバイバル・キットです。それにしても、クリスチャンの学びのテキストに「サバイバル・キット」とは、変な名前を付けるものです。

しかし、次第にこれは実に的を射たネーミングだと思うようになりました。ジャングルの奥地にたった一人で取り残された兵士は、何としても味方の所まで戻らなければ、敵に発見されて殺されるか、捕虜になるか、あるいは獣の餌になるか、飢え死にするか、病死するか……いずれにしても大変危険な状況に置かれています。この時、サバイバル・キットを持っているかいないかでは、生存の可能性が格段に違うことでしょう。

これと同様に、誕生したばかりのクリスチャンがこの地上を生きていくということは、非常に危険な歩みでもあります。たとえば、「クリスチャンになったあとに犯した罪も、すべて赦されている。赦されない罪は何一つない」という真理を知らないでいるとしたら、どうでしょう。その人はいつも罪責感に苦しむことになるでしょう。もしかしたら、あまりのつらさに、信仰から離れようと考えるかもしれません。

もちろん、礼拝式のメッセージを繰り返し聞いているうちに、だんだんとこの地上を生き延びていくために必要な聖書知識は増えていきます。しかし、信仰生活の初期の段階で、「最低限これだけは知っておいて欲しい」ということを、まとめて伝えられたとしたら、どんなに助かることでしょう。

この世も悪魔も、私たちから祝福を奪い、神さまに背を向けさせようと、あの手この手を使ってきます。それに対抗する武器の一つが、真理についての知識です。教会が提供する学びの場にはできるだけ積極的に出席して、地上を生き延びていくためのサバイバルキットをそろえていきたいですね。

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