香り立つクリスマス

トップページショートエッセイ集2016年 > このページ

(2016.12.25)

メリー・クリスマス! どんなクリスマスをお迎えですか? 各教会、この日は様々な特別なイベントも企画していることでしょう。私たち中通りコミュニティ・チャーチでも、礼拝後に一品持ち寄りのパーティを開いて、イエスさまのお誕生をお祝いします。

さて、知り合いの牧師が、カリフォルニアにある大きな教会のクリスマス礼拝に出席した時のことを話してくれました。この教会のクリスマス会では、ミュージカル仕立ての生誕劇が上演されます。ハリウッドの演出家や役者、技術者などもメンバーの中にいますから、それはそれは本格的な演劇なのだそうです。たとえばキリスト誕生を告知する天使が、ピアノ線でつり上げられて空を飛んだり、イエスさまが誕生した馬小屋の場面では本物の牛や羊が舞台に上がったり……。

しかし、その年の生誕劇ではちょっとしたハプニングが起こりました。舞台に上がる動物の一頭が、なんと舞台の上で糞をしてしまったのです。博士たちや羊飼いたちがイエスさま誕生をお祝いして賛美している、まさに生誕劇のクライマックスの時、会場いっぱいに何ともかぐわしい香りが満ちあふれたという話です。

こうなるとクリスマスの雰囲気ぶち壊しですが、しかし考えてみれば、イエスさまが誕生したのは、清潔な病院でも、おごそかな礼拝堂でもなく、動物たちの糞尿の臭いに満ちた馬小屋でした。そして、イエスさまのベッドは動物たちが頭をつっこむ飼い葉桶でした。実は、あの香り立つクリスマス会は、最初のクリスマスの雰囲気を最もよく表していたのでした。

私たちが自分の心の内を見据えるとき、つい「臭いものにふた」をしたくなります。見たくない、思い出したくない、考えたくもない、そういう記憶や性質や考えが見え隠れします。でも、イエスさまは、そういう私たちの心の内に入ってきてくださいました。そして、いつまでも私たちと一緒にいて、私たちの罪を赦し、私たちをきよい者へと造り変えてくださいます。そのことを私たちがいつも思い出すことができるように、あえて臭い臭い馬小屋を選んで誕生してくださったのです。

Copyright(c) 2016 Nakadoori Community Church All Rights Reserved.