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私たちが悪感情(感じるのが嫌な感情)を味わうときは、まず間違いなく「欲求不満」の状態です。たとえば、大切にしてもらいたい人から、大切にしてもらえていないと感じるとき、私たちはその人に対して怒りを感じたり、悲しみを感じたりします。あるいは、大切にされない自分を情けなく思うかもしれません。
怒りと悲しみは、同じ根っこなのです。つまり、欲求不満。
怒っている人は、実は悲しんでいます。
悲しんでいる人は、実は怒っています。
怒りと悲しみは、根っこが同じですが、怒りは「二次感情」と呼ばれます。それは、先に別の感情が起こり、その次に怒りに変わることが多いからです。
上の娘が3歳の頃(下の娘はまだおなかの中でした。もちろん、私ではなく、家内のです)、家族でディズニーランドに行きました。一瞬親が目を離した隙に、娘が人混みの中を駆けだして、姿を消してしまったのです(あとで聞くと、ミッキーマウスを発見したのだとか)。私たちは大いにあわてました。しかし、スタッフの人に連絡し、40分後に迷子センターに行ってみると、たくさんのお友だち(つまり迷子)と一緒に、大好きなプーさんのビデオを見て、げらげら笑っているではありませんか。私は、かーっと頭に血が上り、娘を怒鳴りつけそうになりました。
幸い「怒りは二次感情」という言葉を思い出し、怒鳴りつけることはしませんでしたが。私の一時感情(怒りに先立つ感情)は何だったでしょうか。そうです、心配です。そして、私を心配をさせた娘に対して、懲罰を与えて復讐するために、怒りという感情が出てきたのです。
悲しませた相手に復讐するための感情。不安にさせた相手に復讐するための感情。がっかりさせた相手に復讐するための感情。寂しい思いをさせた相手に復讐するための感情。これが怒りです。
ですから、怒りをそのままストレートに相手にぶつけたのでは、相手はおそらく「攻撃された」としか受け取ってくれません。そうなると、相手も、責めてつらい思いをさせたあなたに復讐するために、怒りという感情を使うかもしれません。逆ギレして「なんだその態度は!」と……。そうでなければ、怖かったり、うっとうしかったりするので、ちゃんと聞いてくれなくなるかもしれません。
二次感情である怒りは、そのまま相手にぶつけるのではなく、一度一次感情に翻訳してから、相手に伝えるようにしましょう。
私は娘に言いました。「見つかって良かった。でも、君がいなくなって、お父さんもお母さんも死ぬほど心配したんだよ。だから、もう黙っていなくならないでね」。
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