時代を読み取る目

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創世記7章1〜5節

(2012.03.11)

該当の聖句を読んでみて、分からない単語や言い回し、複数の意味に取れる表現、疑問に思ったことなどはありませんか?

この聖句は、この書全体の中で、どういう位置を占めていますか? 前後を読んだり、参考書を調べたりして、記者の論理の流れをつかみましょう。また、この書の書かれた歴史的、地理的背景も調べましょう。

この箇所は、私たちにどんな教訓やチャレンジを与えていますか?

イントロ

昨年、震災後最初のメッセージで語ったように、この震災は日本や東北に対する神さまのさばきではありません。そう考えることは、神さまのみこころに反し、かえってサタンの思うつぼにはまって、祝福を受け取り損ねます(そのメッセージは、こちらのページで読めます)。

そして今日は、1年たって改めて震災の意味を考えてみましょう。そのすべてを語ることはできないし、私もすべてを理解しているわけではありませんが、今回神さまが改めて示してくださったことを語ります。それは、「今の時代がどういう時代なのかを読み取り、それにふさわしい生き方をする」ということです。

1.世界の終わりが近づいている時代

ノアは大洪水が来ると知らされた

全地を覆い尽くして、すべての人間や動物たちが滅びてしまう大洪水が近づいていました。それは、人類の罪が後戻りできないほどにひどくなったためです。

しかし、大洪水は突然地上を襲ったわけではありません。神さまはノアを通して、大洪水が起こることを警告なさいました。
警告

大地震は世の終わりの前兆

ルカ21:8-11にこのように書かれています。

「イエスは言われた。「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私がそれだ』とか『時は近づいた』とか言います。そんな人々のあとについて行ってはなりません。
戦争や暴動のことを聞いても、こわがってはいけません。それは、初めに必ず起こることです。だが、終わりは、すぐには来ません。」
それから、イエスは彼らに言われた。「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、
大地震があり、方々に疫病やききんが起こり、恐ろしいことや天からのすさまじい前兆が現れます」。


繰り返しますが、今回の大震災は、特定の人々や民族の罪に対するさばきではありません。しかし、世の終わりの前兆の一つだと考えることができす。私たちは、世の終わりが近いということを、この震災を通して知らなければなりません。

この世は火によって滅びる

では、今の世はどのようにして終わるのでしょうか。第2ペテロ3:3-7にはこのように書かれています。

「まず第一に、次のことを知っておきなさい。終わりの日に、あざける者どもがやって来てあざけり、自分たちの欲望に従って生活し、
次のように言うでしょう。「キリストの来臨の約束はどこにあるのか。父祖たちが眠った時からこのかた、何事も創造の初めからのままではないか。」
こう言い張る彼らは、次のことを見落としています。すなわち、天は古い昔からあり、地は神のことばによって水から出て、水によって成ったのであって、
当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。
しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです」。


火によるさばきについては、特に黙示録にその様子が詳しく描かれています。今のこの時代は、火による世界の滅びが近づいている時代です。それはいつ起こってもおかしくありません。

2.神の救いが示されている時代

箱舟が用意された

大洪水によって、人間も動物もすべて滅びようとしていましたが、神さまは救いの道も用意してくださっていました。それが箱舟です。神さまはノアに命じて、箱舟を作り、自分と家族(ノアとその妻、3人の息子たちとその妻たちの計8人)、そしてあらゆる種類の動物の雄雌1組ずつ(きよい動物と鳥は7組)が入って生き延びるようになさいました。

この箱舟ですが、長さ135m、幅22.5m、高さ13.5m。内部は3層構造になっていて、総床面積は2760坪ありました。排水量4万3千トンの船に相当し、羊だったら13万頭は楽に収容できる大きさだそうです。

日本語訳聖書では「箱舟」とありますが、正確には船ではありません。ただの箱です。船のように航行する必要はなく、水に浮かんで命を長らえるためだけの機能があればいいのです。
ノアの箱舟
なお、この箱舟と訳されている言葉は、ヘブル語ではテーバーと言います。そして、テーバーという言葉は、聖書の中ではもう1箇所に出てきます。

それは、出エジプト記の、モーセが赤ちゃんのときの記事です。当時のエジプトの王はイスラエルを憎み、生まれてきた赤ん坊が男の子なら殺せと命じていました。モーセの両親は、必死に彼をかくまおうとしていましたが、いよいよ隠しきれなくなり、神さまがモーセの命を守ってくださることを期待して、かごに入れてナイル川に流しました(出エジプト2:3)。この「かご」がテーバーです。

創世記はモーセによって書かれたと言われています。モーセがノアの命を守った箱舟に、自分の命を守ってくれたかごと同じ「テーバー」という言葉を当てたのは、彼なりの感動、感謝、思い入れがあったからでしょう。

箱舟と十字架

さて、今の時代は火によって滅ぼされると申し上げました。この時代に箱舟は用意されていないのでしょうか。用意されています。それはイエス・キリストの十字架です。

ノアの箱舟には、防水のために内側と外側に木のやにが塗られました。この木のやにという言葉ですが、口語訳ではアスファルトと訳されています。ただ、通常のアスファルトという単語とは違って、「おおい」という意味の言葉が使われています。

そして、おおいという言葉は、「罪をあがなう」「罪を赦す」という意味でもあります。罪におおいが被されて、神さまはもうその罪を見ない、ということです。

ノアは正しい人だったと書かれていますが、本当にまったく罪を犯したことがない、完全無欠の人だったのでしょうか。いいえ。罪のない人は一人もいません。みんな不完全です。実際、大洪水の後、ノアは酒を過ごして裸で寝てしまうという失敗を犯しています。罪に対するさばきとして起こった大洪水の中、ノアたち8人が箱舟の中で安全に守られたのは、神さまが彼や家族の罪をおおってくださり、赦してくださったからです。

私たちも不完全です、罪人です。これまで数多くの失敗を繰り返してきたし、これからもたくさん失敗するでしょう。しかし、イエス・キリストの十字架は、私たちの罪をおおい、赦し、私たちを罪ののろいから解放します。

箱舟と信仰

罪人の一人に過ぎなかったノアが、箱舟に入れられ、罪のさばきから救い出されたのは、彼に信仰があったからです。どんな信仰でしょうか。それは、神さまのことばを聞いたとき、そのことばは本当だと受け取ったということです。神さまのことばへの信頼と言ってもいいでしょう。

5節には「ノアは、すべて【主】が命じられたとおりにした」と書かれています。それは、彼が神さまのことばに信頼したからです。

世界が創造されてからノアの時代までは、雨は降ったことがなく、地下から染み出してくる水地面を潤して、植物を育てていました(創世記2:5-6)。ですから、「大雨が降り、水がわき上がって全地を覆う大洪水となって、人間も含めてすべての動物が死んでしまう」と警告されたとき、ノアは十分に理解できなかったことでしょう。

しかし、とにかく世界が滅びるということと、逃れの道があるということを受け止め、神さまに命じられたとおりに対策を行ないました。
みことばを信じる
旧約聖書の時代も、新約聖書の時代も、そして今も、これからも、救いの方法は変わりません。それは信仰です。神さまが語られる警告や祝福を受け取るための方法についてのことばを聞いて、それがたとえ常識や自分の感覚に反していたり、自分の理解を超えていたりしても、「その通りだ」と受け取ることです。

神さまは聖書と聖霊を通して私たちに語っておられます。イエス・キリストの十字架によって、私たちは罪が赦され、神さまの子どもとされ、だから大変な祝福をいただくことができます。そして、世の終わりの火のさばきも恐れる必要がありません。

あなたはそれを信じますか?

3.神が人間の応答を待っておられる時代

神は120年待たれた

創世記6:3で、神さまは、「人の齢は、百二十年にしよう」とおっしゃいました。これは、人間の寿命の限界を120歳にするという意味に取れなくもないですね。しかし、洪水後の人間も、だんだんと寿命が短くなってはいくものの、それでも何百年も生きていました(洪水から千年後の時代のモーセが、ようやく120歳で亡くなっています)。

この宣言の本当の意味は、ノアに大洪水が起こると警告して、実際にそれを起こすのは120年後にしようという意味です。ノアは120年かけて箱舟を用意しました。何しろ、今のように重機もないし、便利な大工道具もないし、生活をしながらその合間に巨大な箱舟を作るのは至難の業です。というわけで、この120年はノアたちの準備のための期間でした。

と同時に、これは他の人たちへの警告の期間でもありました。突然、仕事もそこそこに巨大な箱を作り始めたノアたちを、周りの人たちは奇異な目で見たことでしょう。当然、何をしているのか、どうしてそんなことをしているのか尋ねたでしょう。ノアたちは黙っていたでしょうか? 正しい人であったノアは、もちろん隣人愛に満ちていたはずですから、大洪水が起こること、箱舟に入れば大丈夫だということを教え、あなた方も入りなさいと勧めたに違いありません。ノアや息子の妻たちも、自分の親兄弟に話をしたことでしょう。

120年間、神さまは大洪水を起こすのを待ってくださいました。これは人類に対する悔い改めのチャンスです。実際には、彼らは神さまの言葉を信じないで、悔い改めのチャンスを無駄にしてしまい、その身に滅びを招いてしまったわけですが。

今も神は待っておられる

神さまは、今も待っておられます。

先ほどの続き、第2ペテロ3:8-9を読みましょう。

「しかし、愛する人たち。あなたがたは、この一事を見落としてはいけません。すなわち、主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。
主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです」。

応答しよう、応答を促そう

もしあなたが、現代の箱舟であるイエス・キリストの十字架をまだ信じていらっしゃらないのなら、今日それを信じてください。
キミもおいでよ!
もしあなたが、すでに十字架を信じてクリスチャンとなり、救いを自分のものにしておられるのなら、まだ十字架を信じていない人たちに向かって、ここに救いの道があるということを何とか伝えようではありませんか。

まとめ

私たちは、今がどんな時代なのかを賢く見抜き、それにふさわしい生き方をしていきましょう。

あなたは、ここからどんなチャレンジを受けていますか? この箇所を読んで、生活や態度をどのように変えるよう示されていますか? 何を決心しましたか? 抽象化しないで、具体的に表現しましょう。


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