クリスチャンの人間関係

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第1ペテロ3章1〜7節

(2013.9.15)

参考資料

古代社会にあって、女性は男性と比べて非常に軽く扱われていました。経済的にも、男性の庇護の元になければ生活できません。そして、食事が気に入らないなどの些細な理由からも、離縁させられることがありました。今回の箇所は、そういう時代背景の中で語られています。

聖書からのメッセージ

イントロ

今回の箇所は、夫婦それぞれへの勧めです。夫婦は最も基本的な人間関係ですから(アダムにとって、最初の他人は妻であるエバでした)、今回の勧めは他の人間関係にも通じます。

1.妻への勧め

夫に従いなさい

妻に対して、ペテロは夫に従いなさいと命じています(1節)。パウロも同じく、「妻たちよ。あなたがたは、主に従うように、自分の夫に従いなさい」(エペソ5:22)と勧めます。

二人以上の人間が行動を共にする場合、何らかのリーダーシップが必要です。夫婦の場合には、夫がリーダーシップを取るというのが、聖書の教えの基本です。

ただし、妻は一切自分の意見や気持ちやリクエストを表明してはいけないとか、何でもかんでも夫の思い通りになるとかいうことではありません。

柿谷カウンセリングセンター代表で牧師の柿谷正期先生は、夫婦関係に関する講演の中で、「妻は夫に従え」という聖書の命令をこのように解説しておられます。
夫婦を議会にたとえるなら、夫も妻も1票ずつの投票権を持った議員であり、夫にはさらに議長権も与えられている。だから、最初はそれぞれに意見を述べて、充分に話し合いをしなければならない。しかし、最終的に議決の時になり、両者の意見が対立した場合には、夫が議長として投じる1票が最終判断となる。
一般の人間関係でも、まずは率直に話し合いを行ない、いったんリーダーが決断したことについては、それに従うことが大切です。

柔和さや穏やかさを身につけなさい

さらにペテロは、妻たちに対して、柔和さや穏やかさを身につけるように勧めています(4節)。

これは、自分の意見を通そうとして、感情的になったり、ヒステリックになったりしてはいけないよ、ということです。もちろん、女性だけでなく男性も同じです。

暴力を使って自分の意見を通そうとするのも、相手を非難することで自分の意見を通そうとするのも、涙を使って自分の意見を通そうとするのも、相手に無理強いをするという点では同じです。そんなことをすると、人間関係がおかしくなってしまいます。

2.夫への勧め

妻の弱さをわきまえて生活しなさい

夫に対して、ペテロは「妻が女性であって、自分よりも弱い器だということをわきまえて妻とともに生活し」なさいと命じています(7節)。

「え? うちの妻は僕よりずっと強いですよ」とおっしゃる方へ。参考資料に書かせていただいたように、当時の女性の立場は非常に弱いものでした。まるで夫の奴隷であるかのような扱いを受けることもしばしばでした。聖書は、強い者が弱い者に配慮しなければならないと教えています(たとえば第1コリント15:1など)。

先ほど、柿谷先生の解説を紹介し、夫には議員としての1票の他に、議長としての1票もあると申し上げました。夫には、その1票をどのように使うかを慎重に吟味する責任があります。自分のためにそれを使うのか、それとも妻のためにそれを使うのかということです。

妻のために、妻に勝ちを譲ることもあるでしょう。また、同じく妻のために、あえて妻の主張とは反対のことを決断することもあるでしょう。いずれも、強い自分ではなく、弱い妻のために議長権を使うのです。

これをパウロは、「夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のためにご自身をささげられたように、あなたがたも、自分の妻を愛しなさい」(エペソ5:25)と表現しています。

イエスさまはどのように私たちを愛してくださいましたか? マルコ10:45にはこう書かれています。「人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです」。

柿谷先生の当時3歳の息子さんが、柿谷先生のエペソ書5章の説教を聞いた後で、「妻は従うだけでいいけれど、夫は死ななきゃいけないんだね」と言ったそうです。クリスチャンの夫は、妻のために何を犠牲にするのでしょう。チャンネル権でしょうか? 15分ほどのおしゃべりにつきあう時間でしょうか? それとも、ちっぽけなプライドでしょうか?

妻を尊敬しなさい

さらにペテロは、妻のことを「いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい」と命じています(7節)。

養ってやっているなどという不遜な考えで、家族に接してはいけません。もしそうなら、あなたが加齢や病気で働けなくなったときに、無用の長物として捨てられても文句が言えません。実際、定年退職した夫が長年連れ添った妻に離婚を言い渡されるケースが増えているようですね。

私たちは、イエスさまを見習って、立場が上であればあるほど謙遜になり、穏やかに愛情深く関わっていきましょう。

妻を大切な神の国のお姫様として、尊敬し、その名誉を重んじた接し方をしましょう。

子どもたちに対しても、部下や後輩たちに対しても同じです。時に厳しく指導しなければならないとしても、決して相手の人格を否定したり、尊厳を傷つけるような言い方をしてはいけません。

まとめ

イエスさまの愛により、謙遜な人間関係の持ち方ができるように祈りましょう。

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