心の中の王国

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イザヤ書9章6〜7節

(2013.12.1)

参考資料

「ダビデ」(7節)は、イスラエル統一王国2人目の王です。彼は歴代の王たちの中で、最も敬愛されています。また、神さまは、彼の子孫の中から救い主を誕生させると約束なさいました。福音書で、イエスさまが「ダビデの子」と呼ばれているのはそのためです。

聖書からのメッセージ

イントロ

教会の暦では、今日からクリスマス・イブまでの4週間を、アドベント(待降節)と呼びます。クリスマスを迎える準備をするための期間です。

これから3回にわたって、救い主イエスさまの誕生が預言されている、旧約聖書のことばをピックアップします。あなたの救いを神さまが何千年も前から計画しておられたということを知ることで、励ましになりますように。

1.神であり人である王

ひとりの男の子が生まれる

アダムが罪を犯した時、人類は神さまとの愛の交わりを失ってしまいました。しかし、神さまは直ちに人類を滅ぼすことをせず、神さまと人類の関係を回復する救い主をこの地上に送ってくださると約束なさいました。

「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」(創世記3:15)。ここで、「おまえ」と呼ばれているのは、人間を罪に誘惑したサタン(悪魔)のことです。

救い主は人間の男性として来られるということです。今回のイザヤの預言でも、救い主がひとりの男の子として誕生すると語られています。

その名

救い主は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれると、イザヤは預言しました。英語訳では「Wonderful Counselor, Mighty God, Eternal Father, Prince of Peace」です。

これらの称号のうち、少なくとも最初の3つは神さまに対して使われるべきものです(「不思議な」と訳されているヘブル語の単語は、一般的に用いられる「不思議な」ではなく、神さまを形容するために使われる言葉です)。

救い主は単なる人間ではなく、神が人となって来られたお方だということです。

主権はその肩にあり

神であり人である救い主は、赤ちゃんの姿で来られます。弱々しい姿です。しかし、その本質は王です。

やがて救い主はダビデの王座に就きます。神さまは、ダビデ王に対して、その子孫の中から救い主が誕生し、王として世界を統べ治めることを約束なさいました。

「【主】があなたのために一つの家を建てる。
あなたの日数が満ち、あなたがあなたの先祖たちのもとに行くようになるなら、わたしは、あなたの息子の中から、あなたの世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。
彼はわたしのために一つの家を建て、わたしはその王座をとこしえまでも堅く立てる。
わたしは彼にとって父となり、彼はわたしにとって子となる。わたしはわたしの恵みをあなたの先にいた者から取り去ったが、わたしの恵みをそのように、彼から取り去ることはない。
わたしは、彼をわたしの家とわたしの王国の中に、とこしえまでも立たせる。彼の王座は、とこしえまでも堅く立つ」(第1歴代誌17:10-14)


王となった救い主は、世界を正しく治めて、そこに住む人々が幸せに暮らすことができるように導いてくださいます。しかも、その王国は途中で終わってしまうことなく、永遠に続きます。

このように、救い主イエスさまは、突然思いついたようにして来られたのではなく、神さまが何千年も前から計画し準備してこられて、満を持して登場なさったのです。私たちを罪ののろいから救い出し、救い主の王国に迎え入れてくださるためです。

2.拒否された王

王として来られたイエス

預言通り、イエスさまは王となるために地上に生まれました。乙女マリヤが聖霊の働きによって妊娠したとき、天使ガブリエルが語ります。

「ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません」(ルカ1:31-33)

イエスさまは、ヤコブの家(すなわちイスラエル)の王として誕生なさるということです。

また、イエスさまが誕生したとき、エルサレムに住むシメオンという人がイエスさまをだっこして、こう祈りました。

「主よ。今こそあなたは、あなたのしもべを、みことばどおり、安らかに去らせてくださいます。私の目があなたの御救いを見たからです。御救いはあなたが万民の前に備えられたもので、異邦人を照らす啓示の光、御民イスラエルの光栄です」(ルカ2:29-32)

イスラエルの王であるイエスさまは、ユダヤ人以外の異邦人にも救いをもたらしてくださいます。

拒否されたイエス

イスラエルの王、世界の王としてお生まれになったイエスさまでしたが、当時の人たちの多くは、イエスさまを受け入れようとせず、十字架につけて殺してしまいました。その結果、救い主の王国(神の国、天の御国)は地上に実現しませんでした。

しかし、これもまた神さまのご計画の内でした。イエスさまが十字架で血を流し、命をささげられたことによって、私たち人類の罪が赦されることになりました。それを信じるだけで、人は罪を赦され、神の子とされます。

そして、やがてイエスさまはもう一度地上に帰ってこられます。その時は、今度こそ約束の王国が実現するときです。イエスさまを信じて罪を赦されたなら、あなたも私も、すでにイエスさまの王国の市民権を得ています。私たちはその国に迎え入れられ、永遠の祝福を味わうことができます。

誰も、神さまの救いの計画を妨害することはできません。「万軍の【主】の熱心がこれを成し遂げる」のです。

心の中の王国

しかし、今はまだその王国は地上に実現していません。しかし、私たちの心の中には、王であるイエスさまが聖霊を通して住んでいてくださいます。

あなたの心の王座には誰が座っていますか? あなたですか? それともイエスさま?

私たちは信じるだけで救われます。たとえイエスさまに逆らって、自分勝手な生き方をしたとしても、明らかに罪だと分かっていることを犯したとしても、それによって私たちの救いが取り消しになることはありません。

しかし、イエスさまがどんなに偉大なお方であるかを知れば知るほど、そして、その偉大なお方がこの自分のために謙遜になってくださり、命までささげてくださったということを知れば知るほど、私たちはイエスさまに従おうという思いに満たされていくでしょう。

そして、私たちがイエスさまに心の王座を明け渡し、明け渡し続けるとき、私たちの心の中に、救い主の王国の一部が実現し始めます。
  • 「不思議な助言者」に導かれて、迷うことの多い人生の道を進んでいくことができます。
  • 「力ある神」によって、時に奇跡的な助けを受けながら、問題に立ち向かっていくことができます。
  • 「永遠の父」に愛された子どもであるという確信に満たされ、人生は死んで終わりという空しいものではなく、永遠に続く意味のあるものだという確信を持って、今を充実して生きることができます。
  • 「平和の君」の支えによって、どんな状況の中にあっても、「何があっても大丈夫」という平安を味わうことができ、また他の人との間にも平和な関係を築き上げることができるようになります。そして、争いのあるところに、平和をもたらすことさえできるようになります。

まとめ

イエスさまを人生の主とし、そのみこころに従いましょう。その点で失敗したことに気づいたら、いつでもすぐに悔い改め(イエスさまは必ず赦してくださいます)、もう一度イエスさまに従っていきましょう。

あなた自身への適用のためのディスカッションガイド


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