苦難のしもべ

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イザヤ書53章1〜12節

(2013.12.15)

参考資料

「【主】の御腕」(1節)という言葉は、イザヤ書の中では救い主のこと、あるいは救い主による救いやさばきのわざのことを指しています(30:30、40:10-11、48:14、51:9、52:10、59:16、63:12)。

聖書からのメッセージ

イントロ

キリスト誕生の預言シリーズの3回目です。今回は、苦難のしもべとして来られるという預言について学びます。

1.苦しんで死ぬために来られる救い主

今回の箇所は、3節ずつが1つの段落を構成しています。1段落ずつ内容を見ていきましょう。

人間は救い主を拒否する(1-3節)

救い主は、いかにも王らしい登場の仕方をしないし、取り立てて立派な育ち方をするわけではありません。また、見栄えも特に優れているわけではなく、普通の人間にしか見えません。

そこで、救い主が現れた当時の人々は、彼を神の国の王として受け入れることをしません。むしろ、彼を虐げ、苦しめます。

救い主は人間の罪をあがなうために苦しむ(4-6節)

「あがない」とは、キリスト教では救いを意味する言葉です。元々は、代価を払って買い戻すことを指します。

人間には罪があります。それは神さまを否定し、神さまに逆らって自分勝手に生きることであり、たとえ従おうとしたとしても神さまの要求水準には達しないことです。

罪は神さまを否定することと同じであり、神さまを傷つけることですから、当然神さまとの関係が破壊されます。完全である神さまは、罪あるままの人間を受け入れることができないのです。むしろ正義である神さまは罪人を裁いて滅ぼさなければなりません。

しかし、人間には自分の力や努力で罪を取り除くことができません。それは、返済不能な莫大な借金を背負っているかのようです。そこで、救い主が私たちの身代わりとなり、負債を背負ってくださいます。これが救い主の味わう苦難です。

本来なら、私たち人間が罪の罰として神さまのさばきを受け、苦しまなければならないのに、救い主が代わりに罪の呪いを受けてくださり、苦しんでくださいます。そのために、人間の罪は赦され、神さまとの関係が回復するのです。

救い主は自発的に苦しみを負う(7-9節)

救い主は、自発的に人間のための身代わりとなり、苦しみを負ってくださいます。

それは、人間に頼まれたからではありません。また突発的な事故でもありません。救い主は人間を愛し、人間を救うためなら自分の命を捨てても惜しくないと想い、自分から命をささげます。

救い主は復活して多くの救いの実を得る(10-12節)

神さまは救い主を復活させます。もし復活しなかったら、人々を分け与えられ、末永く子孫(神の家族に加えられた者たち)を見ることもできません。

復活した救い主は、救われた人間のために神さまに取りなしをしてくださいます。人間の祈りが神さまに届き、神さまの祝福が豊かに人間に注がれるように。

2.私たちの救い主

王であり預言者であるお方

これまでの2回の礼拝を通して、私たちはイエス・キリストが王として来られ、またモーセのような預言者として来られたということを学びました。

しかし、ここで問題があります。
  • 王である救い主がどんなにすばらしい理想世界を作り上げてくださるとしても、私がそこに入れないとしたら意味がありません。
  • 神さまと完全に一致しておられる救い主が、どれほど明確に神さまのみこころを教えてくださったとしても、私にそれを行なう力がなければ意味がありません。

神との関係回復

イエスさまが受難のしもべとして十字架の死を受けてくださったおかげで、私たちの罪は赦されました。そして、イエスさまの十字架と復活を信じるだけで、私たちは神さまから義と認められ、神さまとの親密な関係が回復します。

私たちの救いの根拠、土台は、イエスさまの十字架です。私たちの人格のすばらしさとか、奉仕の結果のすばらしさ、ましてや容姿や能力や財産や社会的地位などではありません。

十字架以外の誇りがあってはならない

いつの間にか、イエスさまの十字架以外に救いの条件、神さまに愛されたり祝福されたりするための条件を設定していなかったでしょうか?

また、いつの間にか、イエスさまの十字架以外のものを誇りにしたり、それで自分や他人の価値を評価したりしてこなかったでしょうか。パウロはガラテヤ6:14でこう語っています。「しかし私には、私たちの主イエス・キリストの十字架以外に誇りとするものが決してあってはなりません」

まとめ

イエスさまの十字架によって示された価値観に従って、自分や他人や世界を評価しましょう。

あなた自身への適用のためのディスカッションガイド


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