キリストのかおり

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コリント人への第二の手紙2章14〜17節

(2014.8.31)

参考資料

16節の「△から出て△に至る」、すなわち「△から△へ」という表現は、「誰も止めることができないほど確実に繰り返され、前進していく」というようなニュアンスを表すユダヤの文学表現です。詩篇84:7(信仰者が力から力へと進む)、詩篇96:2(日から日へと良い知らせを告げよ)、エレミヤ25:32(わざわいが国から国へと移り行く)第2コリント3:18(栄光から栄光へと姿を変えられる)など。

聖書からのメッセージ

イントロ

私たちは「キリストのかおり」だとパウロは言いました。実は、この箇所から私の長女の名前はつけられました。私は長女にキリストのかおりになって欲しいと願いました。そして、みなさんにも。もちろん私自身も、です。キリストのかおりであるとは、どういうことでしょうか。

1.パウロのたとえの意味

ローマ帝国軍の凱旋式

パウロはここで、ローマ軍が外敵との戦いに勝った時に行なわれた、凱旋式を念頭に置いて語っています。凱旋の行列は、まず先頭に議員たち、次に戦利品と捕虜、それから軍団長と副官、その後ろに軍団の兵士たちが続きました。ローマの1軍団は6000人規模ですから、かなり壮大な行列です。

凱旋式を開いてもらえるのは、勝利者なら誰でもというわけではありません。まず、軍団の最高司令官であること(司令官が戦死して、副官が代わりにというわけにはいきません)。外敵を攻撃して完全平定すること(内乱鎮圧ではだめです)。その結果、領土が拡がること(外敵に攻め込まれた結果の防衛戦ではだめです)。そして5000人以上の敵を殺すこと、という条件でした。すなわち、「外敵に対する華々しい勝利」ということです。

凱旋式の香のかおり

この凱旋の行列の間を、ジュピター神殿の祭司たちが、香の壺を揺り動かしながら歩きました。凱旋式の香のかおりは、ローマ軍の圧倒的な勝利を表すものでした。たとえ人垣のために、凱旋の行列自体は見えなくても、市民はそのかおりをかいで勝利を知り、勝利に酔ったのです。凱旋式の香のかおりは、ローマ市民や兵士たちにとっては勝利の喜びの象徴でしたが、引かれていく捕虜たちにとっては敗北の悲しみの象徴でした。

パウロはこの凱旋式のイメージを利用して、私たちはキリストのかおりなのだと言いました。すなわち、私たちの存在が、軍団長であるイエス・キリストの大勝利を表すのだということです。

キリストの大勝利

では、イエス・キリストは、どのような大勝利を収められたのでしょうか。
  • キリストは私たちの罪を赦してくださいました。そして、聖霊を送って、私たちの内側をきよめてくださいます。
  • 聖書には、すべてが神の手によって益となると書かれています。
  • 現代においても、キリストは2000年前に行われたような、驚くべき奇跡を見せてくださいます。
  • キリストは、私たちが幸せになるだけでなく、私たちを通して、周りの人々をも変えてくださいます。
「では、これらのことからどう言えるでしょう。神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう。私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう。
神に選ばれた人々を訴えるのはだれですか。神が義と認めてくださるのです。
罪に定めようとするのはだれですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです。
私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。患難ですか、苦しみですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。「あなたのために、私たちは一日中、死に定められている。私たちは、ほふられる羊とみなされた。」と書いてあるとおりです。
しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。
私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません」(ローマ8:31-39)。


私たちの凱旋式の主人公、私たちの軍団長はイエス・キリストです。「1頭のライオンに指揮された100匹の羊は、1匹の羊に指揮された100頭のライオンを打ち負かす」という言葉をご存じですか? 戦いは指揮官次第ということです。

私たちの軍団長は、誰よりも、何よりも賢く強いお方です。そういうお方が、「私はいつもあなたと共にいるよ」と約束してくださっています。そういうお方があなたの人生を導いてくださいます。この事実は、あなたの思いや生き方をどのように変えるでしょうか?

2.キリストを知る知識のかおり

キリストの勝利を他の人に伝える存在

パウロは私たちに対して、「私たちはキリストのかおりになろう」と命じたのではなく、「私たちは(すでに)キリストのかおりです」と宣言しました。

キリストのかおりとは、イエス・キリストを信じて救われた人、イエス・キリストによる勝利を味わっている人々のことです。あなたがイエス・キリストを信じているなら、あなたはそのままの姿で、あなたの存在そのものを通して、イエス・キリストの勝利を周りの人たちに伝えることができます。

私たちがイエスさまを信じ、イエスさまによって人生に勝利を与えられ、喜んで生きていることが、多くの人たちにイエスさまの大勝利を知らしめます。そして、自分もイエスさまを信じるなら、人生に勝利を味わうことができるかも知れないという、希望を与えます。

キリストのかおりである私たちクリスチャンも、目には見えないキリストの勝利を他の人々に伝える使命があります。

どのようにして伝えるか

他の人に対して、イエスさまがあなたの人生に何をしてくださったか、そして今何をしてくださっているか、さらにこれから何をしてくださると信じているのか、それを語りましょう。

また、イエスさまを信じる喜びを、行ないによって表しましょう。
  • 喜んで礼拝に来てください。人々は礼拝に興味を持つでしょう。
  • 主イエスさまに仕えるように、家族や友人に仕えてください。人々はあなたが仕えているイエス・キリストのことを知り始めるでしょう。
  • 苦しくて涙が出ても、そこで感謝しましょう。人々は、あなたを強め、あなたを支えておられる方と出会うでしょう。
この話を読みましょう

あなたはふさわしい?

キリストのかおりとしての働きは、死と命とを分ける、責任ある働きです。あなたがキリストを紹介することによって、その人は永遠の滅びの代わりに、永遠のいのちを手にするかもしれないのです。

そんな重要な使命に私たちはふさわしいのでしょうか。パウロは、「ふさわしい」と言っています(16節は、直接そのようには語っていませんが、そのような答えを想定している文です)。

それは、私やあなたが立派だからということではなく(もちろん、あなたはすてきな方でしょうが、それとは関係なく)、神さまとそのみことばが信頼に十分だからです。ですから、恐れないでイエス・キリストを紹介し、イエスさまによって与えられたすばらしい人生を紹介し続けましょう。

まとめ

イエスさまによる勝利を、もっともっと味わいましょう。そして、他の人に伝えていきましょう。

あなた自身への適用のためのディスカッションガイド


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