神の国はあなたがたの中にある

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ルカによる福音書17章20〜21節

(2015.4.26)

参考資料



聖書からのメッセージ

イントロ

イエスさまの教えのテーマは神の国でした。神の国とは何か、神の国の福祉は何か、神の国の一員になるための条件は何か……などです。今日の箇所は、私たちに何を教えているのでしょうか。

1.神の国

神が支配する王国

ギリシャ語で国(バシレイア)とは、王(バシレウス)が治める王国のことを指します。「神の国」ですから、王は神さまということになります。
  • 愛である神さまが支配しておられますから、神の国には愛が満ちあふれています。
  • 正義の神さまが支配しておられますから、神の国にはきよさが満ちあふれています。
  • 祝福の源である神さまが支配しておられますから、神の国には病も、災害も、犯罪も、争いもなく、喜びと平安と感動に満ちあふれています。
たとえば、イザヤ65:19-25には、神の国の様子がこのように描かれています。

「わたしはエルサレムを喜び、わたしの民を楽しむ。そこにはもう、泣き声も叫び声も聞かれない。
そこにはもう、数日しか生きない乳飲み子も、寿命の満ちない老人もない。百歳で死ぬ者は若かったとされ、百歳にならないで死ぬ者は、のろわれた者とされる。
彼らは家を建てて住み、ぶどう畑を作って、その実を食べる。
彼らが建てて他人が住むことはなく、彼らが植えて他人が食べることはない。わたしの民の寿命は、木の寿命に等しく、わたしの選んだ者は、自分の手で作った物を存分に用いることができるからだ。
彼らはむだに労することもなく、子を産んで、突然その子が死ぬこともない。彼らは【主】に祝福された者のすえであり、その子孫たちは彼らとともにいるからだ。
彼らが呼ばないうちに、わたしは答え、彼らがまだ語っているうちに、わたしは聞く。
狼と子羊は共に草をはみ、獅子は牛のように、わらを食い、蛇は、ちりをその食べ物とし、わたしの聖なる山のどこにおいても、これらは害を加えず、そこなわない」と【主】は仰せられる」。

救い主の王国

そして、旧約聖書は、人となられた神、救い主(ヘブル語でメシヤ、ギリシャ語でキリスト)がエルサレムで王として即位し、そこからユダヤ人と異邦人を統治すると預言されていました。先週学んだ箇所(イザヤ42:1-4)もその一つです。

こうして、救い主によって、神の国が実現します。

神の国のデモンストレーション

イエスさまは、神の国を実現する救い主として地上にお生まれになりました(ルカ2:11)。そして、成長なさったイエスさまは、神の国がいかにすばらしいものであるかということを、具体的に見せてくださり、ご自分が神の国の王、救い主だということを実証なさいました。
  • イエスさまは、愛に破れ、傷ついた人を愛し、励ましました。また、互いに愛し合うことを強調なさいました。それにより、神の国では、お互いがいかに深く広く真実に愛し合うかということをお示しになりました。
  • イエスさまは、完全にきよい生き方を貫かれました。また、人々にもきよい生き方を貫き、神さまに従い続けるよう教えました。それにより、神の国がきよいところだということをお示しになりました。
  • イエスさまは、病をいやし、悪霊を追い出し、自然現象をコントロールなさいました。それにより、神の国が、悲しみや苦しみではなく、祝福に満ちあふれたところだということをお示しになりました。
  • イエスさまは、私たち人類の罪を赦すために、十字架にかかって亡くなりました。どんなひどい罪を犯した人でも、悔い改めてイエスさまを信じるだけで、その罪が赦されます。それにより、イエスさまは、神の国が恵みに満ちたところだということをお示しになりました。
  • イエスさまは、死んで3日目に復活なさいました。それにより、神の国が死さえも克服できるところだということをお示しになりました。
一度、そういう視点で福音書を読んでみてください。きっと新たな気づきが与えられることでしょう。

2.神の国はいつ来るのか

世の終わり

ユダヤ人は、旧約聖書で約束されていた神の国の実現を心待ちにしていました。特に、イエスさまの時代、イスラエルはローマ帝国の属国となっていましたから、特に神の国を切に求めていたのでした。今回の箇所でも、ユダヤ人の宗教的な指導者であったパリサイ派の人たちが、イエスさまに「神の国はいつ来るのか」と質問しました。

新約聖書、特に黙示録には、世の終わりに救い主が王として登場して、すべての悪をさばき、神の国を実現する様子が描かれています。以下、新約聖書が教えている、世の終わりに神の国の実現する様子を簡単に解説します。
  • より詳しい解説は、こちらページの「聖書の歴史>これから起こること」の項目をご覧ください)。
(1) 携挙
世の終わりの始まりは、クリスチャンの携挙です。ある日突然、すでに亡くなったクリスチャンが復活し、天に引き上げられます。そして次の瞬間、地上に生きているクリスチャンもすべて天に引き上げられます(第一テサロニケ4:13-17)。
(2) 大患難時代
携挙によって、一瞬のうちに地上からクリスチャンがいなくなりますから、おそらく地上は大混乱に陥ります。そして、それから間もなく7年間の大患難時代がやって来ます(黙示録4-18章)。

大患難時代には、様々な災害や病気、戦争などで、たくさんの人たちが命を落とします。また、反キリストあるいは不法の人と呼ばれる人物が登場し、ユダヤ人と、携挙後にイエスさまを信じた異邦人信者とに対する激しい迫害を煽動します。
(3) 再臨
大患難時代の最後に、反キリストは全世界の軍隊をメギドの丘(ハルマゲドン)に招集し、ユダヤを殲滅するために進軍します。そして、いよいよユダヤ人が滅ぼされそうになる直前、イエスさまが再び地上に戻ってこられ、サタン(悪魔)や悪霊を封印し、すべての不信者を滅ぼします。
(4) 千年王国
こうして、いよいよ神の国が実現します(黙示録19章以降)。この神の国は千年間続くので(黙示録20:1-6)、千年王国とも呼ばれます。

千年経つと、封印されていたサタンや悪霊が再び活動を開始しますが、イエスさまによって完全に滅ぼされてしまいます。
(5) 新しい天と新しい地
それから、今の地球や宇宙はすべて消え去り、新しい天と新しい地が誕生します。そして、そこで実現する神の国は、永遠に続きます。

今すでに始まっている

旧約聖書や黙示録が教えているのは、目に見える神の国、「そこにある」と指し示すことができる神の国の実現です。しかし、今回の箇所で、イエスさまはそれとは一見矛盾するようなことをおっしゃっています。

「神の国は、人の目で認められるようにして来るものではありません。『そら、ここにある』とか、『あそこにある』とか言えるようなものではありません」。

しかし、これは矛盾ではありません。目に見える神の国は、確かに世の終わりに実現します。しかし、目に見えない神の国は、今もうすでに、私たちの心の中に始まっています。メインディッシュに対するオードブル(前菜)のようなものです。

神の国は、愛、平安、喜び、力、きよさに満ちたところです。それらの良いものが、私やあなたの内側から実現し始め、さらにそれらがあふれ出て他の人たちをも潤すというのです。
  • クリスチャンになっても、平穏無事な生活は保障されません。むしろ、私たちはこの世にあって患難にあうだろうとイエスさまはおっしゃいました。しかし、どんな患難にも耐える平安が与えられます。
  • クリスチャンになったら、何でも願いがかなうとは約束されていません。しかし、イエスさまに従うとき、あらゆることが益になることが約束されています。
  • クリスチャンになっても罪に誘惑されます。しかし、誘惑に打ち勝つ力が与えられます。
  • クリスチャンになっても、お金持ちになれるとは約束されていません。しかし、必要はすべて満たされると約束されています。
  • そして、悪霊を追い出し、いやしを行ない、言葉や行ないによって周りの人々に良い影響を与え、愛と喜びに満ちあふれることができると約束されています。

待っていないか?

イエスさまは、「神の国は、あなたがたのただ中にある」とおっしゃいました。これから神の国が実現すると、未来形で予言なさったのではなく、今もうすでにあるのだと断言なさったのです。

あなたに神の国の愛や平安や力が実現する時は、すでに来ています。それはすでにあなたの中に始まっています。小さな小さな双葉のようなもので、注意しないと見えないようなものかも知れません。時に、罪を犯したり、失敗したりして、霧がかかったように見えなくなってしまっているかも知れません。しかし、確かにそこにあります。

それなのに、あなたはまだ神の国は自分の内に始まっていないと思い込んでいませんか? 「もう少し生活がましになったら」とか、「もう少し聖書のことが理解できるようになったら」とか、「もう少し愛のわざが行えるようになったら」とか……。逆です。神の国がすでに始まって初めて、あなたの生活が変わり、聖書が理解できるようになり、愛のわざを行なうことができるようになります。

信じましょう。イエスさまが十字架にかかり、復活してくださったことで、私たちの罪は赦されました。それをただ信じるだけで、私たちは神の国の一員と認められています。外側の、見える神の国は世の終わりまで待たなければなりませんが、私たちの内側の神の国は、すでに始まっています。それもまた、そうだと信じましょう。そうすれば、あなたの中の神の国は、どんどん成長していきます。そして、あなたを潤し、あなたの周りの人たちを潤していくでしょう。

まとめ

神の国の祝福は、あなたの内側からすでに始まっています。

あなた自身への適用のためのディスカッションガイド


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