収穫が多くなるために

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箴言14章14節

(2015.10.18)

参考資料




聖書からのメッセージ

イントロ

今日の箇所の前後には、勤勉さについての教えが見られます。たとえば、
  • 12:24「勤勉な者の手は支配する。無精者は苦役に服する」。
  • 13:4「なまけ者は欲を起こしても心に何もない。しかし勤勉な者の心は満たされる」。
  • 13:11「急に得た財産は減るが、働いて集める者は、それを増す」。
  • 14:23「すべての勤労には利益がある。おしゃべりは欠損を招くだけだ」。
私たちの仕事(や勉学)について、今日の箇所は何を教えているでしょうか。

1.犠牲を覚悟しよう

牛がいると飼い葉おけが汚れる

牛の助けを得ることによって、人力だけで作業するよりはるかに広い畑を耕すことができ、当然収穫量も全く変わってきます。

しかし、その一方で「牛がいなければ飼葉おけはきれいだ」、すなわち牛がいるおかげで飼葉おけが汚れてしまいます。それどころか、牛舎を用意しなければならないし、それもすぐに汚れるため、頻繁に掃除をし、わらを敷き換え、えさや水もたくさん用意しなければなりません。かなり面倒ですね。

同様に、大きな成果、報酬を得ようと思ったら、それなりの犠牲を払う必要があります。テストでいい点を取りたければ、遊ぶ時間を削って勉強しなければなりません。給料をまともにいただこうと思ったら、一日の半分近くを通勤や仕事に費やさなければなりません。仕事でさらなる成果を上げたければ、それなりの工夫や努力が必要ですし、お金を使って投資をしなければならないケースもあるでしょう。

いずれにしても、成果を上げるためには、それなりの犠牲が必要だということです。私たちはそれを覚悟する必要があります。

失敗も犠牲のうち

そして、私たちが覚悟しなければならない犠牲の一つが、「失敗」です。

先日、今年のノーベル賞が発表され、生理学・医学賞と物理学賞で2人の日本人研究者が選ばれました。中国の研究者も生理学・医学賞を受賞なさいました。

この結果を受けて、同じ東アジアに位置する韓国では、どうして我が国には自然科学分野でノーベル賞受賞者が現れないのか(平和賞は1人が受賞しています)ということが、ちょっとした議論になっているそうです。

多くの専門家が指摘しているのは、商品開発に直結するなど、すぐに成果が出るような研究、失敗しそうにない確実な研究にしか予算が回ってこないし、学生たちもその道に進もうとしない。そのため、失敗を繰り返しながらも、一つの分野をコツコツと長く掘り下げていくというような研究は敬遠され、ノーベル賞が求めている独創性豊かな研究者が育たないということです。

ただ、我が国でも、STAP細胞研究のドタバタ劇や、何年か前の事業仕分け騒ぎで明らかになったように、すぐに成果を求められる傾向が強まっていて、地道な基礎研究分野にはなかなかお金も人も集まらなくなっているようです。ですから、「これは他国の話で、日本は大丈夫」とは言えなくなってきている状況でしょう。

あなたに失敗はあり得ない

失敗自体は失敗ではありません。失敗を恐れて何もしないことの方が本当の失敗です。

失敗は、あなたがダメという証拠ではありません。単に、まだ成功していないというだけのことです。ある人が言いました。「成功者とは、成功するまであきらめなかった人のことだ」と。

失敗は、あなたには無理だということを意味していません。別の方法でやらなければならないということを意味しているだけです。白熱電球を発明したエジソンは、成功するまで何百回も試作品を作っては壊し、作っては壊ししました。それを揶揄されると、「私は千回失敗したのではない。こうやったら電球はできないという方法を、千通り知ることができたのだ」とすまして答えたそうです。そして、様々な方法を試し続けたエジソンは、ついに偉大な発明を完成させました。

ずっと引きこもりだった女性が、一念発起して就職活動を始めました。しかし、残念ながら、最初に受けた会社は彼女を採用してくれませんでした。最初は落ち込みましたが、やがてこう思ったそうです。「失敗しない最もいい方法は何もしないことなのだから、失敗したということは、少なくとも何か価値あることにチャレンジしたという証拠、自分の中に大きな勇気が育ってきた証拠だ」と。そこで、あきらめずにトライし続け、ついに人生で初めての就職を果たしました。泣き言も言いますが、今でも働き続けています。

別の女性は、クリスチャン同士で結婚しましたが、うまくいかずに離婚しました。最初は、自分が人生の失敗者、信仰の失敗者になったかのように感じて落ち込みました。しかし、あるとき、イエス・キリストは偉大な失敗者だったと思いました。

最初に地上に来られたとき、イエスさまは旧約聖書が約束していた救い主、神の国の王であると宣言なさいましたが、結局当時のイスラエルの国はそれを受け入れませんでした。そして、ローマ人の手に渡され、不当な裁判の結果、殺されてしまいます。イエスさまのミッションは失敗したかに見えます。しかし、そのおかげで、私たちの罪が赦され、神さまの子どもにされました。神さまの選びの民ではない日本人にさえ、神の国の市民権を得、神さまから考えられないような祝福をいただける道が開かれました。

失敗を失敗のまま終わらせるのではなく、それをよりすばらしいものを生み出す土台にすればいい。そう思ったこの女性は、自分がどうして結婚生活を続けることができなかったのかを見つめ直し、それを生かしてクリスチャン専門の結婚相談所を開設しました。そして、たくさんの人たちに有益なアドバイスを送っています。

偉大な失敗者であるイエス・キリストを信じるあなたにも、失敗はあり得ません。たとえ一時的に失敗したように見えても、あなたはそこから大きな収穫を得ることができます。

2.収穫を思い描こう

どうして汚い飼葉おけを掃除できるのか

牛を飼っている農夫は、汚れた飼葉おけをきれいに洗い、牛舎を掃除し、えさや水を整えます。それは決して楽な仕事ではないし、むしろ臭くて面倒なことです。しかし、農夫はそれを淡々とこなします。

なぜなら、彼は今目の前の汚れた飼葉おけだけではなく、牛のおかげで豊かに実るたくさんの収穫物を見ているからです。収穫の豊かさが牛のおかげなのですから、牛を飼うことに伴う犠牲を、苦労や面倒だとは思わないのです。「牛がいなければ飼葉おけはきれいだ。しかし牛の力によって収穫は多くなる」

豊かな未来を思い描こう

ダイエットをするときに大事なのは、今のたるんだ体ではなく、将来の引き締まった美しいボディを思い描きながら運動することだと教えられました。

禁煙も、タバコをやめたらどんなに空気や食事がおいしくなるか、子どもたちに「臭い」などと言われずにどんなに楽しく会話できるようになるかなどという、楽しい未来を想像しながら取り組むことが大切です。

単なる苦労には意味がありませんが、その苦労に意味があるなら、その先には豊かな未来が待っています。それを思い描きましょう。そして、ニヤニヤしましょう。それが、今の苦労を耐える力、苦労に立ち向かう勇気を与えます。

天に宝を積む生き方

イエスさまは、「天に宝を積みなさい」とおっしゃいました。神さまのみこころを知り、それを実践するのは、楽しいことだけではありません。むしろ、犠牲が伴うようなこともたくさんあります。

しかし、やがて神の国(千年王国)が実現したとき、神さまは私たちが地上で行なった良いわざに、必ず報いてくださると聖書は教えています。それは、牧師や宣教師になるとか、音楽などの目立つ奉仕をするとかいうようなことだけではありません。イエスさまは、世の終わりに起こることについて、こんなふうに預言なさいました。

マタイ
25:32 そして、すべての国々の民が、その御前に集められます。彼は、羊飼いが羊と山羊とを分けるように、彼らをより分け、
25:33 羊を自分の右に、山羊を左に置きます。
25:34 そうして、王は、その右にいる者たちに言います。『さあ、わたしの父に祝福された人たち。世の初めから、あなたがたのために備えられた御国を継ぎなさい。
25:35 あなたがたは、わたしが空腹であったとき、わたしに食べる物を与え、わたしが渇いていたとき、わたしに飲ませ、わたしが旅人であったとき、わたしに宿を貸し、
25:36 わたしが裸のとき、わたしに着る物を与え、わたしが病気をしたとき、わたしを見舞い、わたしが牢にいたとき、わたしをたずねてくれたからです。』
25:37 すると、その正しい人たちは、答えて言います。『主よ。いつ、私たちは、あなたが空腹なのを見て、食べる物を差し上げ、渇いておられるのを見て、飲ませてあげましたか。
25:38 いつ、あなたが旅をしておられるときに、泊まらせてあげ、裸なのを見て、着る物を差し上げましたか。
25:39 また、いつ、私たちは、あなたのご病気やあなたが牢におられるのを見て、おたずねしましたか。』
25:40 すると、王は彼らに答えて言います。『まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。』


神さまのため、イエスさまのためを思って行なったことは、決して報いから漏れることがありません。やがて来たるべき世において、大きな収穫が与えられることを思い描きながら、今日もイエスさまのみこころを実践していきたいですね。

まとめ

成果には犠牲が伴います。しかし、成果の素晴らしさを思い描きながら、喜んで犠牲を払いましょう。

あなた自身への適用のためのディスカッションガイド


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