世界の修復

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創世記1章2〜31節

(2016.1.17)

参考資料

「茫漠として」は秩序がまったくないカオス状態、「何もなかった」は空虚な状態を意味します(イメージはできませんね)。これらの言葉はイザヤ34:11やエレミヤ4:23でも用いられていて、いずれも神さまによるさばきの結果としてそういう状態になったことを示しています。なお「茫漠として何もなかった」は「茫漠として何もない状態になった」とも訳せます。

「大水」は塩水の深い淵を表す言葉です。

聖書からのメッセージ

イントロ

前回、神であるヤハウェがこの世界を創造なさったということを学びました。今回の箇所は、世界が茫漠として何も無い状態だったところから、6日間かけて少しずつ秩序ができあがっていき、様々なもので満たされていく様子が描かれます。

ここから私たちは、どんな状態になっても、イエス・キリストを信じる私たちには希望があることを教えていただきましょう。

1.サタンの堕落とその結果

1節と2節のギャップ

それにしても、ヤハウェはなぜ最初に混沌とした状態で世界をお造りになったのでしょうか。なぜ最初から秩序ある状態で創造なさらなかったのでしょうか。皆さんは、そんな疑問を持たれたことがありませんか?

さらにイザヤ45:18にはこんなふうに書かれています。「天を創造した方、すなわち神、地を形造り、これを仕上げた方、すなわちこれを堅く立てた方、これを茫漠としたものに創造せず、人の住みかにこれを形造った方、まことに、この【主】がこう仰せられる。『わたしが【主】である。ほかにはいない』」。ヤハウェは世界を茫漠としたものに創造なさらなかったというわけですから、なんだか創世記の話と違いますね。

天地創造の記事は、三段階に分かれていると考えると、この矛盾が解決します。
  1. 1節は、最初の宇宙が創造されたことを記しています。
  2. ところが、何らかの出来事のためにその最初の宇宙が「茫漠として何もない」状態になってしまいました。これが2節に書かれていることです。
  3. それからヤハウェは、その混沌状態を6日間かけて修復していかれました。その様子は3節以降に書かれています。
では、1節と2節の間に、いったい何が起こったのでしょうか。

サタンの堕落

1節と2節の間に起こった出来事とは、サタンの堕落です。

天使、サタン、悪霊たちの起源については、聖書の中にそれほど明確に書かれているわけではありませんが、ヒントとなるような箇所をつなぎ合わせていくと、おおむね次のようなストーリーが見えてきます。
  • ヤハウェは、地球を造る前に数え切れないほどの天使を創造なさいました(ヨブ38:4-7)。その中には、後にサタンと呼ばれる天使もいました。
  • ヤハウェは、創造したばかりの地球の管理をサタンにゆだねました。この頃の地球は美しい宝石に覆われていました(エゼキエル28:11-15)。
  • ところが、やがてサタンは傲慢になり、自分が世界の神となってヤハウェに取って代わろうと考え、謀反を起こしました(イザヤ14:13-14)。この時、天使の中の三分の一がサタンに従ったと考えられています(黙示録12:3-4)。彼らが後に悪霊と呼ばれるようになった存在です。
  • 当然サタンはヤハウェに勝つことができませんでした。サタンと彼に従う悪霊たちは天から追い出されてしまいます。
地球の管理者であったサタンが堕落して呪われたため、管理下にあった地球も呪われてしまいました。ちょうど、後に被造物の管理者となったアダムが堕落したために、全被造物が呪われたのと同じです(創世記3:17、ローマ8:19-21)。

これが「茫漠として何もなかった」という状態、深い塩の水で覆われてしまった状態です。

地球のリフォーム

しかし、今私たちが住んでいるこの地球は、茫漠として何も無い状態ではありません。大量の塩水はありますが(海)、地表すべてを分厚く覆っているわけではありません。では、どのようにして、新しい秩序がもたらされたのかを見ていきましょう。

それは、混沌としたものを二つに分けていく作業(1日目〜3日目前半)と、その結果できあがった場所に物を創造して置いていく作業(3日目後半〜6日目)です。
  • 1日目は、光と闇とを区別。まだ天体がないので、この光はヤハウェの栄光の光です。
  • 2日目は、下の水(海)と上の水(水蒸気? ノアの洪水の時に一気に液化し、豪雨となって地上に降り注ぎました)とを区別し、その間が空になりました。
  • 3日目は、海と陸地とを区別。陸地に植物を創造。
  • 4日目は、天体(太陽、月、星)の創造。
  • 5日目は、海の生物と鳥の創造。
  • 6日目は、陸の生物の創造。最後に人間アダムとエバの創造。
さて、次に、6日間の再創造のきっかけになった出来事に目を向けていきましょう。2節の最後の部分です。

2.闇の中に輝く希望

神の霊が水の上を動いていた

サタンへのさばきの結果として、地球は呪われた状態になってしまいました。宝石に満ち満ちていた地上は、大量の塩水で覆われてしまいました。その塩水に覆われた地球の上を、神の霊、すなわち聖霊さまが動いていたと書かれています。

この「動いていた」と訳されている言葉は、鳥が体や羽を震わせるという意味があります。より具体的には、卵を抱いた母鳥が、卵をまんべんなく暖めるために体を動かしている様子を表します。母鳥の、我が子に対する深い愛情と、必ず守り切るという強い意志が込められている言葉です。

聖霊なる神さまは、呪われてしまった地球を、深い愛情を込めて覆ってくださいました。

イエスのたとえ

この箇所を読んで、イエスさまのことばを思い出しました。イスラエルの国がご自分を救い主と受け入れようとしないのを嘆き、やがてローマ軍によって首都エルサレムが破壊されることを悲しんで、イエスさまはこうおっしゃいました。

「ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者、わたしは、めんどりがひなを翼の下にかばうように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった」(ルカ13:34)

地球が茫漠として何も無い状態になったのは、サタンの罪の結果です。そして、エルサレムが紀元70年にローマ軍によって滅ぼされ、その後ユダヤ人たちが世界中に散らされてしまったのは、当時のユダヤ人がイエスさまを救い主と信じなかった罪のせいです(信じた個人はたくさんいましたが、国としては拒否しました)。

しかし、ヤハウェは母鳥が卵やひな鳥をかばい、守るように、愛情深く接してくださいます。そして、呪われた状態から再び回復させ、「もう一度やってごらん」とチャンスを与えてくださいます。

呪われた最初の地球はリフォームされました。一度世界中に散らされたユダヤ人は今も存在し、やがてイエス・キリストの再臨の時に救われると約束されています。

さらに、再臨後、アダムの罪によって呪われた世界が元の姿を取り戻します(千年王国)。さらにさらに、千年王国後、今のこの宇宙は跡形も無くなって、新しい天と新しい地が創造されます。これは、サタンの罪によって呪われた元の世界の復活です。

ヤハウェなる創造主は、たとえ罪の結果呪われたものだとしても、それをあきらめて捨ててしまうお方ではありません。

赦しの神を信じるから

ヤハウェは赦しの神です。再挑戦を許可してくださる神です。だからこそ、イエス・キリストをこの世に遣わし、十字架と復活によって罪を取り除こうとしてくださいました。

イエス・キリストはすでに十字架にかかり、復活なさいました。だから、私たちは再挑戦することができます。ひどい罪を犯したかもしれません。考えられないような失敗をやらかしてしまったかもしれません。挫折を経験したかもしれません。しかし、ヤハウェは再挑戦を赦してくださいます。「もう一度やってごらん」と励ましてくださっています。

いいえ、一度どころではありません。私たちは何度でも、何度でもやり直すことができます。ヤハウェを信じる私たちに、「もう手遅れだ」ということはありません。また同じ失敗をしましたか? それは100回目ですか? それでもヤハウェは、101回目に挑戦してごらんとおっしゃいます。

かつて開拓伝道に失敗した私が、こうして図々しく牧師を続けていられるのも、私が信じるお方が、赦しの神、再挑戦を許可してくださる神だからです。 この話をお読みください

そして、自分がこんなにもヤハウェに愛され、赦され、再挑戦を許可していただいているのですから、他の人のことをめんどりのまなざしで見つめたいですね。私たちが赦されたように、あの人のことも赦すことにしましょう。私たちが何度でもやり直すことを許可されているように、私たちもあの人がやり直すことを許可し、そうできるように勇気づけましょう。

まとめ

呪われてしまった地球を、ヤハウェはあきらめませんでした。あなたは、そんなヤハウェに愛され、見守られています。その証拠が、イエスさまの十字架と復活です。

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