神が命じられたとおり

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創世記6章1〜22節

(2016.2.14)

参考資料

14節の「ゴフェルの木」は、具体的にどういう種類の木なのか不明です。

14節の「木のやに」(口語訳ではアスファルト、新共同訳ではタール)は、「覆う」とか「あがなう」とかいう言葉と関係があります。ノアの箱船は、単に防水剤が塗ってあったから沈まなかったのではなく、神であるヤハウェの御手に覆われ、守られていたから沈まなかったのです。

14節の「箱船」は、元々の言葉の意味は「箱」です。絵本などでは船の形をしていますが、航行する必要はないので、水に浮けばいいという、まさに箱の形だったことでしょう。

15節の「キュビト」は、肘から中指の先までの長さで、約44p。それで計算すると、箱船の大きさは、長さ132m、幅22m、高さ13.2m(三笠公園に展示されている戦艦三笠とほぼ同じ)。1階の床面積は2904u(880坪。テニスコート3面半)。3階建てなので、総床面積は8712u(2640坪)。1階あたりの高さは4.4m。なお、「長さ:幅:高さ=30:5:3」の比率は、現在の造船技術でも、タンカーなどの大型船が水上で最も安定するといわれています。

18節の「契約」の具体的な内容は、9:9-16に載っています。

聖書からのメッセージ

イントロ

今回の箇所は、ノアが箱船を作るよう命ぜられているところです。ノアの姿勢から、信仰者としてのあり方を学びましょう。

1.受け入れがたい命令を守ったモーセ

大洪水の予告

先週学んだ通り、悪霊と人間の娘の雑婚によって、ネフィリムが地上に増え広がり、大混乱に陥りました。創造主であるヤハウェは、「女の子孫」の約束を守るため、ノアたち8人を除いて、人間やネフィリムを大洪水で一掃することを決意なさいました。

この大洪水がピークに達するのに150日かかり、それが完全に引くのに221日かかっています。非常に大規模です。これは昨年鬼怒川で起こったような地域的なものではなく、文字通り全世界を覆い尽くしました。もし地域的な洪水なら、別の地域に逃げるだけで済んだはずだし、動物たちを箱船に乗せる必要もなかったはずです。また、洪水後に神さまが「二度と洪水で地を滅ぼさない」と約束しておられますが(9:11)、地域的な洪水は毎年のように起こっていますから、ノアの洪水が全地を覆うものでなければ約束が嘘になってしまいます。

ところで、天地が造られたとき、地上には雨が降りませんでした。土地は地下から湧き出てくる水によって潤されていたのです(2:5-6)。ノアの時代(天地創造の1536年後)も同じだったと考えられます。ということは、ノアは大雨どころか、雨というものを見たことがなかったし、当然小規模な洪水さえ見たことがなかったでしょう。それなのに、彼は大洪水が起こるというヤハウェのことばを信じました。

箱船建造の命令

ヤハウェは、ノアたちや動物たちを守るため、箱船を作るよう命じました。参考資料に書いた通り、非常に巨大です。それを重機どころか鉄の道具さえない時代に、男4人+女4人だけで建造するというのは、とても大変です。自分たちの生活のために働く必要もあるわけですから、8人がそれにかかりっきりになるわけにもいきません。ノアたちがそれを作るために与えられた期間は120年ですが(6:3)、ぐずぐずしていたら間に合わなかったでしょう。彼らは、ヤハウェの命令を受けて、すぐに行動を開始しました。

契約を結ぶという約束

ヤハウェは、ノアと契約を結ぶと約束なさいました。その内容は9:9-16まで明らかになっていません。ただ、契約を結ぶためには、ノアは大洪水を生き延びなければなりません。この約束には、ノア一家を必ず守るという、ヤハウェの強い意志が込められています。

ノアもまた、それを信じました。だからこそ、自分たちと動物たちを守ってくれる箱船の建造に着手したのです。

2.私たちがノアに学ぶべき点

信仰によって救われていた

全人類が一度滅ぼされるという状況の中で、命を守られたノアは、いったいどういう人物だったのでしょうか。9節には、彼が正しく、全き人だったと書かれています。

ただし、ノアもアダムとエバの子孫である以上、罪と無縁ではありません。ノアの中にも罪の性質がありました。ついヤハウェが喜ばないようなことを考えたり、実行に移してしまったりする、そういう性質があるということです。

ノアが「正しい人」だというのは、罪がないという意味ではなく、信仰によって罪を赦され、ヤハウェに受け入れられ、救われていたという意味です。ノアの信仰とは何でしょうか。
  • 彼は自分が罪人だと知っていました。
  • 自分の行ないの正しさによって、きよいヤハウェに義と認められる(受け入れられ、良い関係が修復される)ことはないということを知っていました。
  • ただただヤハウェの愛と恵みによって、一方的に罪を赦されるしかないということを知っていました。
  • そして、ヤハウェは確かに自分を赦し、愛してくださっていると信じました。

行ないによって信仰を証明した

ノアは行ないによって救われたわけではなく、信仰によって救われました。しかし、信仰があることを行ないによって証明しました。22節にこう書かれています。「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った」。この言葉は、あと3回出てきます(7:5,9,16)。

ノアは、ヤハウェを信じていました。すなわち、ヤハウェの語られたことばを信じました。ノアは、雨も洪水も見たことがないのに、大水が全地を覆うというような途方もない預言を信じました。そして、必ず守るという約束も信じました。だから、箱船を作るという大変な作業に取りかかり、それを完成させたのです。それによって、ノアの信仰が、私たちの目に明らかになりました。

これが、ノアが「全き人」だという意味です。

私たちに信仰があるとは?

私たちにも信仰が求められています。「信仰がなくては、神に喜ばれることはできません」(ヘブル11:6)。今日、信仰者ノアから私たちが学んだことは、「創造主の神ヤハウェを信じるというのは、ヤハウェのことばを信じるということだ」ということ。そして、「ヤハウェのことばを信じるなら、どういう行動をすることが求められているかを考え、それを実践することだ」ということです。

大洪水の後、ヤハウェはノアと契約を結んで、こう約束なさいました。「わたしは、わたしとあなたがたとの間、およびすべて肉なる生き物との間の、わたしの契約を思い出すから、大水は、すべての肉なるものを滅ぼす大洪水とは決してならない。虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべて肉なるものとの間の永遠の契約を思い出そう」(9:15)

しかし、使徒ペテロはこう語っています。「当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです」(第2ペテロ3:6-7)。

そんなふうには見えなくても、今のこの世は必ず滅びます。しかし、イエス・キリストという箱船に乗った者は、誰であっても必ず救われます。今、人が救われるのは、イエス・キリストを信じる信仰によってです。具体的には、イエスさまが私の罪のために十字架にかかって死なれ、葬られ、3日目に復活なさったということを信じることによって、私たちは救われます(第1コリント15:3-8)。

そして、ヤハウェは世の終わりのさばきを先延ばしにしてくださっていて、信仰によって救われる人が一人でも多く出ることを期待しておられます。「主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです(第2ペテロ3:9)

天地を造られた全能の神ヤハウェを信じ、これらのみことばを信じているのであれば、
  • 「私はこう信じています」と口で表現してみましょう。
  • 洗礼を受けることによって、自分が救われていることを儀式的に表現してみましょう。
  • 罪責感に襲われたとき、「私は赦されている」と自分に宣言しましょう。
  • あなたを救い、造り変えてくださったイエス・キリストを、他の人に紹介しましょう。
  • 他の人を、教会の集会に誘ったり、上手にイエス・キリストを伝えられる人のもとに連れて行ったりしましょう。

まとめ

他にも、聖書には様々な祝福の約束やさばきの予告が書かれています。私たちはヤハウェを信じています。救い主イエスさまを信じています。であれば、たとえ信じられないような内容の聖書のことばでも、信じなければなりません。そして、その約束や予告に応じた行動をしなければなりません。

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