赦しの神

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(2006.7.2)

カリフォルニアの教会に、元日本軍パイロットが証しのためにやってきました。彼は、神風特攻隊の一員でしたが、出撃直前に終戦となり、一命を取り留めたのでした。その後、彼は感動的な方法でキリストの元へと導かれました。

さて、この証しのゲストのことを週報で見た一人の老婦人が、牧師に電話をかけてきました。「申し訳ないけれども、来週の日曜日は礼拝をお休みさせてください」。実は、このおばあさんは、水兵だった息子を太平洋戦争で失ったのでした。そのことを知っている牧師は、無理に出席を勧めることをせず、電話を切りました。

次の日曜日の礼拝は感動的な集会となりました。人々は、このパイロットの驚くべき体験を聞き、イエスさまへの愛と感謝を新たにしました。

しかし、礼拝が終わったとき、会堂の後ろから、あのおばあさんが飛び込んできました。そして、元パイロットの前に立ちふさがると、こう言い放ちます。「私の息子は、カミカゼに殺されました」。一同は息を飲みました。

おばあさんは、さらに続けて言いました。「でも、神さまはあなたの罪を赦しておられます。そして、今日、神さまは私の罪、憎しみを捨てられなかった私の罪をも赦してくださいました」。そして、おばあさんは、元パイロットをしっかりと抱きしめ、激しく泣き始めました。

感動的な元日本兵の証しでした。しかし、この出来事は、さらに人々を感動させ、人を赦し、憎しみを愛に変えてくださるイエスさまをほめたたえさせたのです。

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