臆面もなく堂々と

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(2008.11.30)

文豪、夏目漱石は、かつて学校の先生をしていました。

ある時、授業中にポケットに片手を突っ込んだまま授業を受けている学生がいました。漱石は彼を注意しました。「君、人の話を聞くときは、ポケットから手を出したまえ」。

すると、その学生は申し訳なさそうに、「先生。僕のこちらの手は義手なのです」と言いました。

漱石は一瞬はっとしましたが、穏やかにこう言いました。「知らないこととはいえ、きつい言い方をして申し訳なかった。でも、僕も自分の無知を恥じないで、こうして皆に授業をしている。だから、君も自分を恥じないで、ポケットから手を出して聞きたまえ」。

私たちが、自分自身を見る時に、恥ずかしいなあ、嫌だなあと思うところがあるかもしれません。しかし、神さまはそんな私たちを恥ずかしいとは思われません。むしろ、私たちを神の子どもと呼び、誇りに思ってくださっています。

ですから、臆面もなく堂々と、あるがままの自分を生きていきたいものです。

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