失敗したときに

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(2009.1.11)

徳川家康の肖像は、今もいくつか残っていますが、その中に、およそ戦国武将には似つかわしくない絵があります。ぺたんとほおづえをついて座り込み、唇をかみしめて、何とも情けない顔をしています(こちらのサイトでその絵を見られます)。

1572年12月。三河の小大名だった家康は、武田信玄との戦で、大敗北を喫してしまいました。敗走する際、恐怖のあまり馬上で粗相をしてしまったとも言われています。しかし、彼はこの戦いで多くを学び、信玄を超える大将となることを心に誓うのでした。そして、その誓いを忘れないようにと、絵師に命じて、敗北してぼろぼろになっている自分の姿を描かせたのです。

事実、それから30年後、彼は信玄も信長も、そして秀吉でさえもなし得なかった夢、征夷大将軍として天下を統率するという偉業を成し遂げることになります。そう言えば、情けない姿の絵の中で、その目だけはらんらんと輝いているようにも見えます。

私たちは失敗することがあります。自分の弱さや罪深さを思い知らされるときがあります。そんなときにどう対応するかによって、私たちの人生は決まるようです。ただただ落ち込んで腐ってしまうか、それとも、つらいけれども、そういう自分をしっかりと見据えて、そこから一歩を踏み出すか……。

イエスさまの赦しを信じていらっしゃるあなたは、後者の生き方をなさっているでしょう。ですから、あなたの人生には、豊かな実が約束されています。

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