うちの親父の滝

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(2009.6.14)

昔、木村政松という日本を代表する牧師がいらっしゃいました。この方が、アメリカに行かれたときの話です。

ある日、木村牧師は、アメリカ人の牧師にナイアガラの滝に案内してもらったことがありました。どうどうと大量の水が流れ落ちる大瀑布を前にして、案内のアメリカ人牧師は、「あなたのお国には、こんな滝はないでしょう?」と、自慢げに言いました。それに対して、木村牧師は「これはうちの親父のものですよ」と、さらりと言いました。

アメリカ人牧師は一瞬ひるんでしまいました。よく見ると木村牧師はネイティブ・アメリカンにも似ていましたから。まさか、いや、そんな……。

すると、木村牧師はほほえみながら、続けました。「この滝は、すべてを作られた創造主である、天の父なる神さまのものですからね」。

木村牧師のスケールの大きさにすっかり惚れ込んだ、このアメリカ人牧師は、彼を自分の教会に説教者として招きました。講演会のチラシには、「ナイアガラの滝の持ち主の息子来たる!」と書かれてあったとか……。

強いとか弱いとか、どれだけ持っているとか持っていないとか、できるとかできないとか、そんなちっぽけなことにこだわって、人と比較しながら一喜一憂する人生はつまりません。私も、木村牧師のように、そしてあなたのように、「すべては父なる神さまのもの。自分はその息子/娘」という、スケールのでっかい生き方ができればいいなと思います。

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