信仰の根っこ

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(2010.5.23)

私が大学4年生の時の話です。授業の一環として、軽井沢のキャンプ場で働いたことがあります。

そのキャンプ場には、たくさんの白樺がはえていました。いかにも軽井沢です。が、ほとんどの木につっかえ棒がして支えてあって、どうにも見苦しいのです。

キャンプ場の方に聞いてみますと、2年ほど前の台風直撃で、ほとんどの木が倒れてしまったとのこと。そのキャンプ場は、浅間山の火山灰台地にあり、土が薄く、根を地中深く張れないのだそうです。そこで、ちょっと強い風が吹くと、支え切れないで、倒れてしまうとか。

私たちは、美しい花や豊かな実、おい茂る葉、太い幹などに目を奪われてしまいますが、それらを支えているのは、目に見えないところでしっかりと大地を捕らえている根っこなのですね。どんなに素晴らしく見える上ものを持っていても、ちょっとした風で倒れてしまうなら、とても悲しいことです。

密室における聖書の学び、祈り、悔い改め……それらはちょうど信仰の根のようなものです。今は、派手さや刺激を求める感覚的な時代ですから、かえって私たちは地道で根っこのような信仰の日常を大切にしなければなりません。それが、どんな台風にもびくともしない、真に美しくて豊かな花や実を結ぶことにもつながっていきます。

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