背中に防具なし

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(2010.8.8)

中学1年生のHさんは、学校でいじめに遭っていました。いくら祈ってもいじめがやみません。そこでご両親に「いくら祈っても神さまはいじめをやめさせてくれない。神さまなんか信じても、何にもならない!」と叫んだこともあったそうです。クリスチャンであるご両親もたいそう心を痛めていましたが、ある時お父さんが聖書を読んでいたとき、エペソ6:10-18のことばが心に響いてきました。

終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさい。私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさい。

では、しっかりと立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、足には平和の福音の備えをはきなさい。これらすべてのものの上に、信仰の大盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます。救いのかぶとをかぶり、また御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい。

すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのためには絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。

Hさんのお父さんは、ここには逃げ出す背中を守る防具はないということに気づきました。試練から逃げ出すのではなく、みことばと祈りの武器を手に持って、積極果敢に戦いを挑んでいかねばならない。そう気づかされたそうです。

また、ヤコブ4:7にも、「ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります」と書いてあります。

そこで、お父さんはHさんにその話をして、「みんなの前で、いじめをやめてくれとはっきりと主張しよう」と励ましました。最初Hさんは悩み恐れましたが、ついにその挑戦を受け入れました。そして、ホームルームの時間に、みんなの前ではっきりと「いじめはもうやめて」と主張しました。

今までずっとシカトされていたのに、数人の友だちが話しかけてくるようになりました。ある友だちはHさんのことを家で話をし、感動したその子のお母さんがHさんの家に電話をかけてきたりもしました。聖書のみことばに従って応答したとき、事態が好転し始めたのです。

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