手助けが欲しくない

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(2010.9.5)

C・S・ルイスの「ライオンと魔女」(岩波少年文庫)をご存じでしょうか。イギリスの4人の少年少女が、ナルニアという異世界に迷い込み、そこでしゃべる獣たちや、偉大なライオンのアスラン(キリストのナルニアでの姿)に出会い、様々な冒険をするという話です。

「カスピアン王子のつのぶえ」、「朝びらき丸東の海へ」「銀のいす」「馬と少年」「魔術師のおい」「さいごの戦い」と続編も作られ、ナルニアの創世から終末までが描かれています。ファンタジーが好きな方なら、楽しく読めると思います。

また、先年、最初の2話が映画化され、「朝びらき丸東の海へ」もまもなく完成と聞いています。映画で知ったという方もいらっしゃることでしょう。

作者であるルイスは、このシリーズを通して、クリスチャン生活を比喩的に表現しています。読みながら、「なるほど」と、これまで何度もうならされてきました。今回は、その一つを紹介しましょう。

ナルニアが滅びて、皆はさらに素晴らしい「本当のナルニア」に入れられます。そこは本当にすばらしい場所であり、奥に行けば行くほどさらにすばらしくなるのでした。

ところが、悪い小人たちは、そこにいるのにそれが分かりません。自分たちは真っ暗なうまやの中にいると思いこんでおり、アスランがくれたごちそうをキャベツの切れ端や古カブだと言い、ぶどう酒をかいば桶の汚水だと言って不満を並べ立てます。

それを見ながら、アスランは地球から来た子どもたちに言います。「この小人たちは、私たちの手助けが欲しくないのだよ。小人たちの閉じこめられている所は、ただ小人たちの心の中だけだが、そこにいまだに閉じこもっている。また、だまされるのを恐れているから、助け出されることもない。こもっているから、抜け出せないのだ」。

アスランの言葉に、あなたも何か感じるところはありませんか?

あなたも、ぜひ実際に「ナルニア国物語」全7巻を通して読んでみて下さい。

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