ホワイトロックの不眠症

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(2010.10.17)

1653年。イギリスの清教徒革命のリーダー、クロムウェルが護民官となった年。ブルストロード・ホワイトロックは使節としてスウェーデンに渡りました。当時のイギリス国内は、様々な勢力が対立していましたし、近隣の王国も、王を処刑して共和制を敷いたイギリスを危険視していました。内憂外患の母国を思うとき、ホワイトロックの心は、非常な不安に包まれていました。

次の日の朝にはスウェーデンに出発するという夜も、彼は心配のあまりまんじりとも出来ないでいました。それを知った召使いの一人が、たまらず彼にこう言いました。

「だんな様。あなたは、あなたがこの世に生まれる前に、神がこの世を非常にうまく治めておられたと、お思いになりませんか?」

「もちろんだ」。

「では、あなたは、あなたが天に召された後、神がこの世を、その終わりの時まで非常によくお治めになるとは、お思いになりませんか?」

「確かに」。

「では、だんな様。あなたが生きておられる間も、神はずっとこの世をよくお治めになると信じてもよいのではないでしょうか?」

その夜、ホワイトロックは、久しぶりにぐっすりと眠りました。あなたは今、不安でしょうか。あなたにも、ホワイトロックの召使いの言葉を贈ります。

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