みなさん避難してください!

トップページショートエッセイ集2011年 > このページ

(2011.4.17)

デンマークの哲学者キルケゴールがこんな話を引用しています。

劇場で満員の観客がショーを楽しんでいました。しかし、何とその劇場が火事になってしまいます。舞台にピエロが上がり、「火事です! みなさん避難してください!」と叫びました。

しかし、それが演技だと思った観客たちは、皆大笑いしながらピエロを見ています。ピエロは「本当なんです。早く逃げてください!」と、必死で訴えました。ところが、彼が必死になればなるほど、その姿がおかしくて、観客は笑うばかりです。

こうして、たくさんの人が逃げ遅れ、焼け死んでしまいました。キルケゴールは言います。「世の終わりもまた、こんなふうであるかもしれない」。

世の終わりとかハルマゲドンとかいう思想を吹き込んで、人々を恐れさせ、それで入信させたり、お金を巻き上げたりする宗教が増えています。ですから、そういうものに惑わされないようにしなければなりません。

しかし、世の終わりが来るという聖書の主張そのものを否定したり値引きしたりはしないでください。世の終わりはいつか必ず来ます(ちなみに、日にちまで予言するのはまやかしものですからご注意を)。

ところで、イエス・キリストは、恐れによって人々を信じさせようとはしませんでした。かえって、自分が十字架にかかって死ぬことによって、世の終わりのさばきを恐れなくてすむようにしてくださいました。聖書にはさばきのメッセージが多く書かれています。それを、キリストの愛のフィルターを通して読んでいただきたいと思います。

「小さな群れよ。恐れることはありません。あなたがたの父である神は、喜んであなたがたに御国をお与えになるからです」(ルカ12:32)

Copyright(c) 2011 Nakadoori Community Church All Rights Reserved.