小さな傷

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(2011.6.26)

ノートルダム清心学園理事長で、シスターの渡辺和子さんが、こんな話をしておられます。「私が出張から疲れて帰ったとき、あるシスターが、私の『ただいま』に返事をしてくださらなかった。小さな傷です。しかしその後、私の方からそのシスターに話しかけるのには勇気がいりました」。

人に話したならば、「なんだそんなこと」と言われるような、そんな小さな小さな傷かもしれない。しかし、靴の中に入った小さな石ころや、入れ歯の間に入り込んだ小さなごま粒がひどい痛みを引き起こし、自由な行動をできなくさせてしまうように、小さな小さな傷が私たちの生き方をゆがめてしまい、神さまや人との関係をゆがめてしまいます。そして、その小さなゆがみが、積もり積もって大きなゆがみへと成長していきます。

渡辺和子さんとは、一度直接お話しさせていただく機会がありましたが、本当に温かいぬくもりに満ちた方でした。それは、日々の生活の中で、やむを得ず負ってしまった小さな傷を放っておかないで、イエスさまによって慰めていただき、さらに相手を赦す力を求めていらっしゃるからでしょう。そうするとき、小さな傷は、単にいやされるだけでなく、他の人の小さな傷(そして大きな傷も)を共感する土台となるのです。

あなたも、小さな傷を負っていらっしゃいますか? イエスさまも傷を負ってくださいました。そしてその傷によって人類を救ってくださいました。どうぞ、あなたの小さな傷を、傷をいやす名人であるイエスさまに委ねてください。

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